【教採一次合格】二次を突破するための面接対策や模擬授業対策

  1. 先生!教採一次突破しました。
    ゆうき君
    ゆうき君
先生
先生
やりましたね。
おめでとうございます!
ここで合格したいんです!
今からやっておくことを教えてもらえませんか。
ゆうき君
ゆうき君
先生
先生
もちろんです。
今年合格通知をもらうために、できることをしていきましょう!

1 自己PRのための面接と模擬授業

近年、一次試験・二次試験の両方で面接が行われる自治体が多いです。
これは、

人物重視

の試験を文部科学省が推奨し、自治体の教育委員会がそれに倣っているからです。

皆さんは、その「人物重視」に応え、自分自身が自治体が欲しいと思う人材であることを示すために自己PRを行う必要があります。
となると、考えないといけないのは、

自治体はどういう人材が欲しいのか

ということです。

例えば、東京都教育委員会を見てみると次のように紹介されています。

《東京都の教育に求められる教師像》
1 教育に対する熱意と使命感をもつ教師
2 豊かな人間性と思いやりのある教師
3 子供の良さや可能性を引き出し伸ばすことができる教師
4 組織人としての責任感、協調性を有し、互いに高め合う教師

おそらく「あれ?」と思うのではないでしょうか。
私の受ける自治体と似ている…と。

全く地域が異なる「大阪府」で見てみましょう。

《大阪府教育委員会が求める人物像》
【豊かな人間性】
何より子どもが好きで、子どもと共感でき、子どもに積極的に心を開いていくことができる人
【実践的な専門性】
幅広い識見や主体的・自律的に教育活動に当たる姿勢など、専門的知識・技能に裏打ちされた指導力を備えた人
【開かれた社会性】
保護者や地域の人々と相互連携を深めながら、信頼関係を築き、学校教育を通して家庭や地域に働きかけ、その思いを受け入れていく人

表現の仕方は異なりますが、言っていることはかなり似ています。
読み比べてみると、それがよくわかりますね。

これを現場の感覚に合わせてみましょう。
皆さんがもうすでに先生だとしたら、次のような方と同僚になりたいと思うのではないでしょうか。

・朝、出勤した時に笑顔で挨拶をしてくれる人
→眠たい表情をして、暗い顔で挨拶されたら…と思います。
・相談をした時に、若いながらも精一杯考えて答えてくれる人

→「私、わかりません」と考えることすら拒否するよりも、一緒に考えてくれたら嬉しいです。
・児童生徒を含めた人との関わりが丁寧な人
→児童生徒に対してキツイ当たりをする先生、気に入らない同僚にイジメまがいのことをする先生、いますから…(教職だけではなく、どんな職場でも一定は存在するのでしょうけど)

こうやって見てみると、

社会人として当たり前のことが当たり前にできること

が必要だということです。

ご自身がそういった人材であることを示せるように自己PRをしていきましょう。

2 自分を深掘りする個人面接

一次試験を突破した皆さんなら多くの方が、

ご自身のことを整理したノート

はお持ちなのではないでしょうか。
次のような項目をまとめたノートです。

・なぜ教師を志したか
・どうしてその自治体に行きたいのか
・自分自身の長所や短所
・学校に行きたくないという児童生徒が出てしまった時の対応(場面指導)
・教育時事「いじめ」

こうしたものをさらに深掘りしていくことが必要になります。

二次試験は、一次試験よりも長い時間、同じ質問を深く聞いてくる傾向が強いからです。

そこで、まずは赤ペンを持ちましょう。
(ノートを作っていない方はぜひ作りましょう)
その赤ペンでノートに加えていきます。
次のような感じになります。

【なぜ教師を志したか】
高校の地理の教師に憧れたからです。
その先生は一冊の手帳を持っていました。
新聞やテレビなどメディアの記事を記録をしていたのです。
内容は「いじめ」でした。
全国各地でいじめを受けた生徒が亡くなるという事件が起きるたびに、それをメモしておられました。
その手帳をたった一度だけ、私たちに紹介してくれたのです。高校1年生の夏休み前、ちょうど先生との人間関係ができてきた頃に紹介してくれた。
「私から皆さんに何かをお願いするのはこれだけだ。いじめをするな。」
私にとって、この出来事は衝撃的でした。
いじめをしていたことも、したこともなかったが、そういう噂を耳にしたことはあったから。
先生という職業はここまでするのか、と考えさせられました。
私にとってはいじめを止める動機になり、実際に高校2年生の時に友達が嫌な思いをしているのを助けるきっかけになった。
これが私にとっての教師を志した動機です。

試験官は一次試験とは異なる方になることが多いです。
そして同じような質問も出てきます。
様々な方があなたを見るためです。
このような状態で「深掘り」されます。
それに答えられるようにしておきましょう。

3 シナリオを作り演技をする模擬授業

皆さんの自治体は模擬授業がどのように出題されるでしょうか。

【出題タイミング】
・一次試験突破と同時(自宅や大学などで相談する時間がある)
・二次試験や三次試験の会場(与えられた時点で模擬授業まで数時間)
【出題内容】
・教科指導系
・場面指導系

いずれの出題にしても共通する事があります。

8〜10分程度の短時間

です。

この時間で、児童生徒に学力を付けさせる授業はできません。
それでは意味がないのか。
そうではありません。
私自身、模擬授業を年間100本近く実際にやってみて思うのが、

授業技量はチェックができる

ということです。

授業技量を定義すると、例えば次のものが挙げられます。

1 声は自然に出ているか
2 自然に歩けるか
3 表情はにこやかか
4 児童生徒と目線は合っているか
5 心地よいリズムはあるか
6 授業の導入は平易なものか
7 児童生徒の考える場面はあるか
8 板書は筆順正しく見やすい大きさで書いているか
9 授業全体が与えられた時間内でまとまっているか
10 その授業の中で「めあて」を達成できているか

様々な要素が組み合わさってできているが『授業』です。
とりあえず自治体での評価項目となることが多い10項目でまとめましたが、実際は他にも要素があります。

…しかし、これをこのまま素直に対策していくと、苦しいです。
時間が足りないのです。

教採コンシェルジュは10年以上の現場経験者だけが認定されます。
模擬授業もやってみせるのがベースです。
どの項目も一定のレベルで実際にお見せすることがルール付けられていますが、それができるのは練習と経験の両方があるからです。

では、受験する皆さんはできないのか?
そんなことはありません。
やり方があるのです。
これらの項目を一つの大きな枠組で括ることによって模擬授業を作ります。

その括りとは、

明るく快活な人柄をみせる模擬授業

です。

えっ?たったこれだけ?という声が聞こえてきそうですね(笑)
でも、それだけです。

暗いニュアンス、元気のない雰囲気で「これから授業を始めます」と言う。
明るいニュアンス、元気いっぱいの雰囲気で「これから授業を始めます」と言う。

失敗した時、フリーズをしたり、「あっ」と言ったり、「しまった」という表情を出す。
失敗した時、笑顔で「間違えました、正しくは…」と修正をかけていく。

比較をすると、下の方が良いのが分かります。
でも8割以上の受験生は上の方になります。

経験がない中で、模擬授業練習が不足しているからです。
明るく快活な人柄を見せるということに特化すれば、10本ほどの模擬授業を行えばクリアできます。

短時間で、ご自身の自己PRができる模擬授業をするための演出を考えていきましょう。

まとめ:即戦力になるための『気持ち』の作り方

一次試験は足切りだ。
成績が著しく悪い。
いわゆる記念受験で受けにきている方を落とすため。
そう言う声もあります。

そう言う一面があることは否定しません。
しかし、それを突破したのが皆さんです。

私を採用せずに誰を選ぶ?

という気持ちを持って、ぜひ教壇を目指していただけたらと思います。

皆さんの合格を心から応援しています。

2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ

教採コンシェルジュSchool

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