【教員採用試験】『どこも受からない人』から『全部受かる人』へ

受かる人と受からない人

【大学生】
約3割が教員採用試験を一発合格します。
この中に意外と多くいらっしゃるのが、

受けた自治体すべて合格

という方です。

【講師の先生】
今まで何年も落ち続けていた。

でも、今年は全部受かった。

こういう方も多いです。

これらには、どのような理由があるのでしょうか?

自治体対策だけでは説明できない

のです。
複数自治体の対策をする方はほとんどいません。
第一志望の自治体に絞ってやらなければ、時間が足りないからです。
となると、学力については最低限あれば大丈夫だと言えます。

ここでキーワードになるのが、

人物重視

という言葉です。
文部科学省が言い出した言葉なのですが、簡単に説明すると、

学力だけで合格させるのではなく、人間的に魅力ある志望者を合格させなさい

ということです。

そこで今回は、

じゃあ教員採用試験で求められる人間的な魅力って何?

にお答えしていきます。

明るさ

基本中の基本が明るさです。
採用試験に合格したら、ほとんどの方が学級担任をします。
暗い先生と明るい先生。
言うまでもなく、明るい先生がよいですよね。

でも先生とはいえ、しんどい時もあれば、辛い時もあります。
そういった時も明るくというのは無理があります。

では、ここでいう明るさとは何なのでしょうか。
これは2つに分けられます。

よく通る声
笑顔

です。
これらも実はテクニックです。

居酒屋さんでいつも元気よくニコニコな方。
心の中はどうでしょうか。
もちろん楽しんでいる場合もあるでしょう。
しかし、しんどい時があるかもしれません。
それを悟らせない。
これはテクニックです。

教員採用試験対策として、これらのテクニックをどのように身に付けるか。

よく通る声は、試験官の後ろの壁に届かせるような発声をすれば届きます。
笑顔は、毎朝鏡の前で表情を作れば、感覚がわかるようになります(授業名人と言われた小学校の先生、有田和正氏の練習方法です)。

明るさ。
この2つを意識することで大きく変わります。
すぐ身につくことではありません。
しかし、

1ヶ月ほど毎日意識する

と身についていきます。

おまけ

暗い先生。
よく教員採用試験対策でいらっしゃるのが、
試験官よりも小さな声の方
です。

試験期間中のほんの数日で多くの受験生と対話をし続ける試験官よりもパワーがない。
これでは採点が辛くなっても当然です。
その結果。
当然、不合格となっていきます。

正対する

聞かれたことをきちんと答える。
一見、当たり前のことのように思いますよね。

でもこれ、意外とできません。

「普段友だちと喋っているから大丈夫!」
というような謎の自信に満ち溢れている人に限ってうまくいきません。

こういう方は、試験官がもう少し詳しく知りたいと思って、質問を重ねただけで、

圧迫面接でプレッシャー負けしてダメだった

というように責任を相手側に転嫁しがちです。
実際は自分自身の練習不足なのにも関わらずです。

練習を重ねないと、正対はできません。

では、具体的にどのような質問には正対しにくいのでしょうか。
答えにくい質問の代表格が、次のものです。

全部受かったらどこへ行きますか

複数自治体を受験している時は、かなりの高確率で聞かれる質問です。
「本当は別の自治体だけど、どうしよう」
という気持ちがほんのわずかな間になったり、表情に現れたりして、その後にまで響いてしまうことがよくあります。

答えにくい質問に正対するためのポイントがあります。
それは、

嘘をつかない

です。

例えば、次のような回答があり得ます。

どちらも受かった場合は、A(別の自治体)へ行かせていただきます。
私の故郷で、家族がいるからです。
しかし、B(自治体名)を受けさせていただいたのは、3年生の時に旅行をさせてもらい、人の優しさに触れたこと。
ホームページを拝見して、教育指針の1つに「情熱」という言葉を使っておられたことの2つが理由です。
ご縁をいただくことができれば、精一杯勤めさせていただきます。

このように回答すると、次の質問は流れができてきます。

(試験官)では、本自治体に採用されたとしたら、いつかは地元のAへ帰りますか?

試験官の立場で考えると、当然、聞きたい部分です。
これも練習をしていない方は圧迫面接と捉えます。
例えば、次のような回答が考えられます。

帰りたいです。
しかし、それはBできちんと仕事をして、子どもたちの成長の手助けをし、結果を出してからだと考えています。
それが何年先かはわかりませんが、きっちりと仕事に臨みたいと考えています。

「嘘は言わず、でも、相手を考えて」という視点が大切です。

思考を話す

不合格者と合格者を比較すると、

不合格者:経験を話す
合格者:思考を話す

という違いがあります。
例を挙げてみましょう。

【不合格者】
大学生活の4年間継続してきたことがあります。
居酒屋のアルバイトです。
その中で後半の2年間はリーダーとして勤めました。
14名をまとめてシフトを組んだり、閉店業務をしたりしました。
最後の年にはアルバイトではもらえることがない「最優秀店員」にも選んでいただきました。

【合格者】
大学生活の4年間継続してきたことがあります。
居酒屋のアルバイトです。
その中で後半の2年間はリーダーとして勤めました。
まとめるということが難しく、苦労をしたのですが、アルバイトにかける思いが一人一人異なり、それを踏まえた上で仕事をしていくという大切さについて学びました。

居酒屋ばかりで申し訳ありません…

違いがわかるでしょうか。
『○○をした』
という経験の列挙では、試験官の心に響く話はできません。

ポイントは、

あなたが、どのように考え、行動したのか

です。

それを踏まえて話ができるようにしましょう。

まとめ

明るさ
正対する
思考を話す
いずれも大切なことですが、練習なくして身につけることはできません。
ぜひ早めに対策を進めていきましょう。

皆さんの合格を心からお祈りしています。

2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ

教採コンシェルジュSchool

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