【受験生必見】教員採用試験筆記に出る教育基本法をクイズで理解

教員採用試験

1分で分かる教育基本法の基礎

まずは教育基本法を簡単に押さえておきましょう。
下のメモの内容を理解しておくだけで、かなり勉強がはかどります。

1 教育基本法は「教基法」と略される
2 上位法は「日本国憲法」
3 教基法は「前文」「第一〜十八条」で構成されている
4 前文のある法律は珍しく、それだけ大切だと文科省が言っている
5 多くの自治体で教基法は1問以上出題される

日本国憲法が日本の法律全てを統括するものであるとするならば、教基法は「教育関係の根っこ」にある法律です。つまり、ここを理解しておくことが教採筆記試験突破のカギとなります。

早速ですが、クイズ形式で出題します。
教採での出題頻度が高い言葉と解説をボックスに隠しています。

※1 □□に当てはまる言葉を入れましょう(□□の数と言葉の数は一致しません)。
※2 重要な言葉については(ご自分で入れてみましょう)という問題もあります。

教育基本法前文

我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた□□を更に発展させるとともに、

答え:③民主的で文化的な国家
このような形で全25問を出題します。
ぜひ満点を目指して学習を進めていきましょう。

世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、□□を重んじ、

答え:②個人の尊厳
教育は「個人」を対象としています。
個人の積み重ねの上に、社会や国家があるという考え方をしておくと理解しやすいです。

□□と□□を希求し、

答え:②真理と正義
この三択問題のように似た言葉を列挙して出題する自治体が多くあります。
前後の文章と共に覚えていくとよいです。

公共の精神を尊び、豊かな□□と□□を備えた人間の育成を期するとともに、

答え:①人間性と創造性
個人面接で「教育でどのような子どもを育てたいですか」という質問が出されることがあります。ここを根拠にするのであれば「人間性と創造性を備えた子ども」となります。その具体的な指導まで考えておくと面接対策にもなります。

伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

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第1章 教育の目的及び理念

教育基本法第一条(教育の目的)

教育は、□□の完成をめざし、

答え:②人格
先ほども紹介しましたが、教育はあくまで個人に行うものです。
集団の中の「個人」を対象に指導をします。
それを合わせて集団とし、国家を創っていくという形です。
ですから教育は「人格の完成」をめざすということになります。

□□的で民主的な国家及び社会の形成者として、

答え:③平和
憲法の三原則の一つ「平和主義」が入ります。

必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

教育基本法第二条(教育の目標)

教育は、その目的を実現するため、□□を尊重しつつ、

答え:③学問の自由
第一条「目的」と第二条「目標」のどちらが上位なのかが、紛らわしいという話をよく聞きます。
第二条の「標(しるべ)」には「道案内」という意味があるので、標を通って的(まと)に向かうと覚えるようにするとよいです。

次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

一 幅広い知識と教養を身に付け、□□を求める態度を養い、

答え:①真理

豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。

二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、□□(六文字)の精神を養うとともに、

答え:自主及び自律
教採勉強をしていると、よく出会う言葉に「自主及び自律の精神」があります。
精神という言葉が出てきたら「これだな」と分かるレベルで覚えてしまいましょう。

職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。

三 正義と責任、□□、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、

答え:②男女の平等
教基法は前後のつながりを覚えておくと解きやすいのですが、一部分では、この問題のように「覚えていないと正答が出せない」ものがあります。

公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。

四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。

五 □□を尊重し、

答え:③伝統と文化
「伝統と文化」や「伝統文化」は、セットの言葉として覚えましょう。先に伝統、次に文化の形で様々な法規に出てきます。

それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

教育基本法第三条(生涯学習の理念)

国民一人一人が、自己の人格を磨き、□□人生を送ることができるよう、

答え:豊かな
生涯学習の範囲を覚えておくことも大切です。
学校の先生が行う学校教育、家庭で行う家庭教育、社会で行う社会教育、それら全てを含んだ「生涯学習」となります。
かなり大きな範囲をカバーすることになります。

その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

教育基本法第四条(教育の機会均等)

すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、□□又は門地によって、教育上差別されない。

答え:③社会的身分、経済的地位
日本国憲法14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。(一部抜粋)」にも、同様の法文があります。
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。

3 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。

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第2章 教育の実施に関する基本

教育基本法第五条(義務教育)

国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。
2 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、□□として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。

答え:①国家及び社会の形成者
「国家および社会」という言葉の言い回しも、様々な法律で出てきます。ここで覚えておいて、他の教育関連の法律を学ぶ際に楽になるようにしておきましょう。

3 国及び地方公共団体は、義務教育の機会を保障し、その水準を確保するため、適切な役割分担及び相互の協力の下、その実施に責任を負う。

4 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、□□を徴収しない。

答え:②授業料
公立学校の授業料免除についての条文です。
ただし教材費や給食費などは無償になっていませんので、学校ではそれらのお金の徴収をしています。

教育基本法第六条(学校教育)

法律に定める学校は、公の性質を有するものであって、□□のみが、これを設置することができる。

答え:②国、地方公共団体及び法律に定める法人
法律に定める法人がいわゆる「学校法人」です。
私立学校がこれにあたります。

2 前項の学校においては、教育の目標が達成されるよう、教育を受ける者の心身の発達に応じて、体系的な教育が組織的に行われなければならない。この場合において、教育を受ける者が、学校生活を営む上で必要な規律を重んずるとともに、自ら進んで学習に取り組む意欲を高めることを重視して行われなければならない。

教育基本法第七条(大学)

大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。
2 大学については、自主性、自律性その他の大学における教育及び研究の特性が尊重されなければならない。

教育基本法第八条(私立学校)

第八条 私立学校の有する公の性質及び学校教育において果たす重要な役割にかんがみ、国及び地方公共団体は、その自主性を尊重しつつ、□□その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならない。

答え:①助成
私立学校法や私立学校振興助成法などで詳細が決まっています。
教員採用試験で私学受験を目指す方は、関連法規をチェックしておきましょう。

教育基本法第九条(教員)

法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず□□と□□に励み、その職責の遂行に努めなければならない。

答え:研究と修養
教基法後半の条文の中では、最重要とも言える言葉です。
教員の在り方について説明しているものですから、反射的に答えられるレベルにしておきましょう。
類似した条文で「教育公務員特例法21〜22条」もチェックしておきましょう。
2 前項の教員については、その使命と職責の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。

教育基本法第十条(家庭教育)

父母その他の保護者は、子の教育について□□を有するものであって、

答え:③第一義的責任
学校教育や社会教育だけではなく、家庭教育も重要。当たり前ですよね。しかし、旧教基法では、この条項がありませんでした。新設の条項なのです。ぜひチェックをしておきましょう。

生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。

2 国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。

教育基本法第十一条(幼児期の教育)

幼児期の教育は、生涯にわたる□□の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、

答え:②人格形成
第十一条「幼児期の教育」も新設されました。平成18年に行われた教基法の改正自体が大きなニュースとして現在でも取り上げられますので、新設条項だということを押さえておくとよいかと思います。

国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。

教育基本法第十二条(社会教育)

第十二条 個人の要望や社会の要請にこたえ、社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない。
2 国及び地方公共団体は、

答え:①図書館、博物館、公民館
こうした言葉の順序は、それらの施設の法律的な優先順序と同義で捉えられます。正しい順序を覚えておくようにしましょう。

その他の社会教育施設の設置、学校の施設の利用、学習の機会及び情報の提供その他の適当な方法によって社会教育の振興に努めなければならない。

教育基本法第十三条(学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力)

第十三条 学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする。

教育基本法第十四条(政治教育)

良識ある公民として必要な□□は、

答え:政治的教養
第十四条の政治教育、第十五条の宗教教育は、公務員である限り制限を受けます。それが2項の「〜してはならない」というものです。

教育上尊重されなければならない。

2 法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。

教育基本法第十五条(宗教教育)

宗教に関する寛容の態度、宗教に関する□□及び宗教の社会生活における地位は、

答え:①一般的な教養
「宗教に関する一般的教養」は教基法改正で追加された文言(もんごん)です。学級担任をすると、様々な宗教を信仰しているご家族がいます。そういったことを教員として知っておく必要があります、ということです。
※文言:文章の中の言葉・言いまわし。成文化されている表現。

教育上尊重されなければならない。

2 国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない。

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第3章 教育行政

教育基本法第十六条(教育行政)

教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。

2 国は、全国的な教育の□□と教育水準の維持向上を図るため、

答え:③機会均等
第十六条「教育行政」は2〜4項の全てが法改正で新設されました。この法改正、昭和22年以来、約70年ぶりの大改正だったこともチェックしておきましょう。

教育に関する施策を総合的に策定し、実施しなければならない。

3 地方公共団体は、その地域における教育の振興を図るため、その実情に応じた教育に関する施策を策定し、実施しなければならない。

4 国及び地方公共団体は、教育が円滑かつ継続的に実施されるよう、必要な財政上の措置を講じなければならない。

教育基本法第十七条(教育振興基本計画)

政府は、教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずべき施策その他必要な事項について、基本的な計画を定め、これを□□に報告するとともに、

答え:②国会
政府は、国民の代表である「国会」に報告することになります。

公表しなければならない。

2 地方公共団体は、前項の計画を参酌し、その地域の実情に応じ、当該地方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなければならない。

教育基本法第十八条(法令の制定)

第十八条 この法律に規定する諸条項を実施するため、必要な法令が制定されなければならない。

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まとめ

難しい問題はあったでしょうか。
法律のような難しい言葉を覚える近道は、

声に出す
文字を書く

ことです。
画面でこれを見ている方も、ぜひ小さい声でつぶやいてみたり、ノートに書いてみたりしてくださいね。

教採合格に向けてがんばっていきましょう。

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