【教採面接】教育実習を「エピソード+学び」で語る3つの具体例

教育実習を一言で表す

たった一言で教育実習を表すとしたら、みなさんはどのような言葉を使いますか?
きっと次のようなものになるのではないでしょうか。

楽しかった
やりがい
充実
大変
苦労

こうした言葉を裏付ける具体的なエピソードを話せるようになっておく必要があります。
ポイントは2つあります。

1つ目は、

エピソードを入れる

ということです。
受験生は全員が教育実習経験者です。
校種や地域は違っていても『似た経験』をしています。
その中でも自分だから話せる、というエピソードを用意しましょう。

2つ目は、

エピソード+教員になったらどうしたいか

という+αの部分です。

面接官は、受験生の皆さんがどのような先生になりたいのかを聞きたいのですから、そう言った部分まで答えられるようにしていきましょう。

事例1:学力的に困難な児童に丸をつけた時のうれしさ

では、実際にどのような話をすればよいかの実例を紹介します。

教育実習での学びを教えてください。

はい。
どのような児童でも「できるようになりたい」という気持ちを持っているということを学びました。
実習先のクラスには、学力的に困難な児童がいました。
特に算数「わり算」の学習では、手が完全に止まってしまっている状態でした。
それを教官に伝えると、かけ算やたし算はできるから「商をたてる」ことでつまずいているのかもしれないと教えていただきました。
教官が授業をし、私が見学をしている時に、色々試してみようと考え、その児童の側で「ここに4」と場所と数字を伝えると、そこから先はスムーズに解くことができました。
指導のポイントが分かったことがうれしかったのですが、それ以上に充実感を感じたことがありました。
問題が解けた児童に「花丸」をつけた時のことです。
小さな声で「できた」とつぶやいたのです。
こうした声から私は「できるようになりたい」という気持ちを叶えられる教師を目指したいと思いました。

これで約1分です。
面接時の回答は、通常で30秒、エピソードを交えての場合は1分くらいの文量を意識されるとよいです。

また、言葉の使い方ですが、
『学力的に困難』は、「勉強ができない」というストレートな言葉を避けた言葉です。
こうした言い回しを知っておくと、実際に現場に出た時にも活用することができます。

事例2:休み時間に見えた思春期の生徒像

教育実習での学びを教えてください。

はい。
生徒たちの考えを理解するのには、休み時間が有効だということを学びました。
研究授業を2本終えて、生徒たちが全く発言せず、うまくいかなかったという気持ちがありました。
そのような中、生徒と休み時間に話していました。
すると、生徒たちの人間関係の中で「何となく発表しにくい雰囲気がある」ということが分かりました。
思春期特有のものだと感じたのですが、それが今までの私には見えていなかったのです。
この雰囲気を理解して、3本目の授業では、少しでも発表しやすくしようと考えました。
ノートに書かせてから発表という流れにしたのです。
こうすることで難度が下がり、発言が増えました。
私はこの体験から休み時間を生徒たちと共に過ごし、交流を持つことが、授業につながるということを学ぶことができました。

うまくいかなかった経験を語ることは勇気が必要です。
しかし、面接官としては、初めからうまくいく方を求めているわけではありません。
むしろ、

失敗を糧に学びを得られる人

を求めているのです。

事例3:悩み抜いた研究授業

もし教育実習に関する質問の対策をしていなかった場合は「研究授業で悩んだこと」が出てきがちのようです。
ダメではありませんが、これには大切なポイントがあります。

採用されてからの現場経験に活かす手立てを話す

ということです。

マイナスイメージだけで話を終えることがないように工夫しましょう。

教育実習での学びを教えてください。

はい。
研究授業で悩み抜いたことです。
合計で4回の授業を行ったのですが、どの授業でも指導案を書き、授業構成を考え、実際にやってみて、思い通りにいかないの繰り返しでした。
指導教員の先生にお願いをして、かなり遅い時間まで学校に残らせていただき、帰宅してからもかなり授業づくりを行いました。
働き方改革の考え方そのものについては、私は賛成の立場ではありますが、自主的に行うこのような研修は自身の学びのために不可欠なものではないかと考えたのが、私の実習の学びでした。

このようにまとめることで、努力をすることは無駄ではないということが伝えられます。

まとめ:エピソード+学び

これらすべての答え方がベストだとは思いません。
あくまで一例として捉えていただければと思います。

『エピソード+学び』は、他の面接回答でも使える考え方ですので、ぜひ様々な想定質問に当てはめてみて下さい。

その上で、みなさんご自身にあった内容に変えて、教員採用試験に臨んでいただければと思います。

2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ

教採コンシェルジュSchool

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