【保存版】教員採用試験対策:受験を考えたら始めに知るべき情報とは?
一緒に勉強して合格につなげましょう。
1.教員という仕事
国内には35,000の職業があると言われています。
その中で、教員を目指す。
とってもステキなことだと思います。
それは、
教師は人を育てることを職業として許可されている
という素晴らしい職業だからです。
一般公務員は街を支え、
医者は治療を行い、
野球は夢を与える。
また、塾講師は学力を付ける。
どれも素晴らしいと思います。
でも、
教師は児童生徒を学力と社会性の両面から育てる
ことができるのです。
働き方改革など、
学校現場でのもろもろの課題は、
もちろんあります。
それでも教員になろうという方がいるのは、
先にあげたようなやりがいを見いだしているからなのかと思います。
2.全体像を確認する
物事を知る時には3つのことを押さえるとよいと言われています。
それが、『場所、物、時間』です。
この考え方は様々なことに応用できます。
場所…どこで教員になるか
物…どのような学習をすればよいか
時間…どのようなスケジュールを立てるか
これらがわかっていると、
教員採用試験突破への第一歩がスムーズに進みます。
場所…教員になるのはどこ?
どこで教員になろうとしていますか?
教員採用試験は自治体ごとに試験内容が異なります。
大学入試で、大学ごとに試験内容が変わるのと同じです。
ですから、
教員になろうとしている自治体のホームページを、
チェックする必要があります。
大抵の自治体では、
過去の教員採用試験情報をそのままアップしています。
思いついた時に調べれば大丈夫です。
調べる内容は「学習内容」と「スケジュール」です。
どのような試験内容か。
試験日程はどうなっているか。
これらを把握しておきましょう。
物…学習内容は調べた?
学習内容は、
「全体」と「部分」を知っておく必要があります。
全体…どの自治体でも共通する教採全体のこと
部分…その自治体特有のこと
全体は「試験にはどのような種類の試験があるか」です。
自治体によって異なるのですが、
一般的な内容としては知っておいた方がよいでしょう。
下記のような内容があります。
筆記試験
3つに分かれます。
「一般教養」
国語、社会、数学、英語などの中身。
これは、大学入試程度と言われることが多いです。
「教職教養」
教職に関する法律などです。
教育基本法、
学校教育基本法などがこれに入ります。
「専門教養」
小学校でしたら全科と言われます。
中高の専門でしたら、その専門が出題されます。
小論文
よく出題されるのは次の2つです。
A 教育時事ワードをあげて意見を書く
例えば、
プログラミング教育についての具体事例とあなたの意見を書きなさい
といったものが考えられます。
B 教育課題を交えた事例から意見を書く
例えば、
あなたは中3担任です。
ある生徒が次のことを言ってきました。
「自分はLGBTだと自覚した。
それをクラスの友だちに伝えたいが、
どうしたらよいか。」
あなたならどのように対応するか。
といったものです。
こういった内容の小論文を短時間で書き上げる必要があります。
面接
面接は下記の3通りあります。
個人面接
集団面接
集団討論
個人面接は、
受験生1人につき、
2~3名の試験官が15分程度、
質疑をする形が一般的です。
集団面接は、
受験生5名程度につき、
2~3名の試験官が30分程度、
質疑をする形が一般的です。
集団討論は、
受験生5名程度につき、
「テーマに沿った」質疑をする形が一般的です。
このテーマは、例えば、
『働き方改革に向けてあなたができること』
『生徒指導で最も大切に捉えるべき考え方』
『教職員の倫理観について』
といったものが出題されます。
模擬授業
教員採用試験独特の試験内容です。
実際に、他の受験生や試験官を子役として、
10分程度の模擬授業を行います。
この模擬授業は、
A 事前に実施する内容を公表する場合
B 試験当日に授業内容を公表する場合
に分かれます。
また、その内容も、
α 教科の授業
β 生徒指導などの場面指導
に分けられます。
これらには自治体ごとの出題傾向がありますから、
事前に調べておくことで対策がより行いやすくなります。
実技
小学校全科の実技や専門教科の実技に分けられます。
【小学校全科】
体育でのマット運動やボール運動
ピアノでの基礎的な演奏
【専門教科の実技】
体育:専門競技での実技
音楽:専門楽器での実技
小学校全科で行われる内容は、
中高専門で行われるものとは別物です。
どちらかというと「練習してきたか否か」をチェックするタイプの試験です。
これらが教員採用試験の全体として考えられる部分です。
ただし、すべてが試験内容としてあるわけではありません。
自治体によって異なるのでチェックしましょう。
時間…スケジュールはどうするの?
学習計画が必要です。
大まかにでよいですので、ゴールから逆算して計画を立てていきましょう。
例えば、筆記試験ですと、次のようになります。
月 | 内容 |
9月 | 一般・模試 |
10月 | 教職 |
11月 | 専門 |
12月 | 一般 |
1月 | 教職・模試 |
2月 | 専門 |
3月 | 一般 |
4月 | 教職・模試 |
5月 | 専門・模試 |
6月 | 総復習・直前模試 |
7月 | 総復習 |
8月 | - |
これに、
小論文が月1~2本
面接・模擬授業・実技練習が月1~2回
というのが標準的なペースです。
直前になってくると、
小論文が月2本
面接・模擬授業・実技練習が月4回
といったペースにアップするようにするとよいかと思います。
計画を立てていくと、
1日に何時間学習をすればよいかが見えてきます。
また、一般的な学習のスタートは、
1年前の9月から
半年前の1月から
4か月前の4月から
といった形に分かれる傾向にあります。
それに応じて、
1日1~3時間の学習
を進めていくということが多いようです。
4.学習を進める
計画を立てても、その通りに進められるとは限りません。
また、思ったよりも進みそうだ、と多くできる方もいます。
学習開始2週間~1か月を目途に学習記録を振り返りましょう。
もともと4時間学習をするつもりだったのに、
2時間しかできていない場合は、
教採コンシェルジュや予備校など、
外部の力を借りた方が効率がよいかと思います。
反対により長い時間の学習ができそうであれば、
上乗せして進めた方がよいです。
いずれにしても、
今年、合格通知をもらう
というつもりで時間とお金を計算することが大切です。
不合格通知をもらい「もう1年」となった時のショックは大きいですから。
5.情報収集手段
教員採用試験の基礎的な情報は、
このようなページや教員採用試験関連雑誌などを読めば十分です。
ただし、その年に出題されそうな教育時事や面接・模擬授業の内容などは、
教採コンシェルジュ
大学の教採対策
予備校
など、専門機関に頼った方がよいです。
教員採用試験の市場は約600億円。
受験者1人当たり約350,000円を使っている計算になります。
無料で受験できる試験ではありますが、
無料で受かる試験ではありません。
短期間で合格をもらい、
本当にやりたい「教職」に専念できる環境づくりをしましょう。
6.さあ、教壇へ
合格通知をもらうと、
名簿登載
という状態になります。
教育委員会側で名簿登載者の地域や配属などを決定し、
それを伝えて初めて採用となるのです。
とはいえ、いずれの自治体も、
合格通知をもらった方はほぼ100%の採用率です。
犯罪を犯した、
受験者自身が辞退した、
といったことさえなければ教壇に立つことができます。
夢だった職業への第一歩を踏み出すことになります。
7.まとめ
教員は魅力ある仕事です。
その魅力をつかめるように、
計画的に情報収集と学習を行っていきましょう。
2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ
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