【小学校:タブレット導入期】教えないことが高い教育効果をもたらす場合もある

学級担任の役割は丁寧に教えることだけではありません。教えないことが高い教育をもたらすこともよくあります。

現在、タブレット導入期です。子どもたちが毎日タブレットを触るようになって、約1週間が経ちました。

毎日、毎時間のように質問に来ます。

「アプリが動かない」
「画面がちっちゃくなった」
「小さい『っ』はどうするの」

子どもたちは説明を一生懸命にします。私は大抵の場合は一言で返します。

「がんばって!」
にこにこしながら言います。

子どもたちの反応は「そっちかー」です。へこたれるわけでもなく、友だちのところへ駆けていきます。

何度も、何度も、次のように趣意を説明しているからです。

タブレットの操作でわからないこと、たくさん出てきます。先生は、多分大体の場合、100点の答えを持っています。みんなの困っていることを助けられます。でも助けません。これからずっと先生がいるわけではないからです。そうした時、友だちに聞いたり、自分で調べたり、しますよね?友だちや自分で調べたのが10点や20点でも、それを集めて100点にしていく。そうした方法を勉強するのも学校です。もうちょっとやってみようという時、先生は『がんばって!』と言います。これは先生じゃないと助けられない、という時は助けますから安心して勉強してくださいね。

こうした話を一日に何度もします。自分が困った時でないと伝わらないからです。

教えずに時間を与える。このような対応も学校では効果のある指導になる場合があります。

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