【教員採用試験】志望理由・自己アピールなど『受かる願書』の書き方
自治体に関する記述や学習が必要な方は
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下記ブログでは、個別対策を中心に記載しています。それに加えて、教員採用試験では、自治体に関する知識も求められます。どのように勉強したら良いかを紹介しています。
ネットの方が早いですね。
「教員を志望する理由」
「本自治体を志望する理由」
とか、自己アピールの、
「これまでの経験や特技等」
「今取り組んでいること」…
では、そういった部分の書き方について学んでいきましょう。
まずは頭の中の整理
受験者の皆さんが等しく持っているのは「教員になりたいという気持ち」です。
しかし、それはたいていの場合、整理されたものではありません。
教員採用試験を前に、考えを整理する方がよいかと思います。
考えることは2つです。
1.なぜ先生になりたいのか
2.これまでに努力してきたことや現在努力していること
これを整理するだけで、志望書を書く際に役立ちます。
教員を志望する理由
教員を志望する理由の8割は、次の3つに集約されます。
1.憧れの先生がいたから
2.クラブや部活動の指導がしたいから
3.親や親戚に教員がいるから
これらが悪いということはありません。
それも立派な志望理由です。
しかし、これらをより具体的にする必要があります。
過去の合格を得た願書から事例を挙げてみましょう。
※一部を変えてあります。
私が教員を志望する理由は、児童の成長の手助けができるからだ。小学生の頃、なかなか前に立つことや発表をしたりすることができなかった。そんな私に、担任が「せっかくだからやってみませんか」と児童会役員を薦めてくださった。役員を務め始めてからは全校児童の前で話す原稿のチェックや仕事の進捗を細かく見てくださり、それがきっかけとなって中高大と、ダンスや留学など様々なことに挑戦できるようになった。私も児童の可能性を引き出すことができるような教員になりたいと考えている。
憧れの先生がいるのであれば、それはなぜ憧れなのか。
クラブや部活の指導がしたいのであれば、習っていたからだけではなく、それを通して児童生徒に何を学ばせたいのか。
親や親戚に教員がいるのであれば、その背中から何を学んだのか、といったことを5~7行程度でまとめていきましょう。
本自治体を志望する理由
その自治体の特色を学んでいるか、その中でどのような教育活動をしていきたいのか、といったことを書く項目です。
つまり、
受験自治体の知識
が必要になります。
こちらも実例を元に考えていきましょう。
※一部を変えてあります。
・山形県にいる兄が「住みやすい・働きやすい」と何度も話しているからだ。
・山形県の知将上杉鷹山が「為せば成る」という言葉を残している。鷹山の考え方の共感できる部分は、闇雲に挑戦するのではなく、先輩や仲間に十分相談をした上で行動に移している部分だ。このような人を大切にする県民性がある地域で働きたいと強くかが得ている。
・また障害のある児童生徒と障害のない児童生徒が共に学びあおうというビジョンに共感したからである。
3つの構成からできている文章です。
第一に、家族の話。
第二に、土地に伝わる著名人の話。
第三に、教育の考え方の話。
すべてを入れる必要はありませんが、整理してから書くと、このようにまとめた形での志望理由を記載できます。
これまでの経験や特技等
そのまま読み取ると、経験や特技、趣味などを書けばよいとなります。
しかし、そうではありません。
それを、
どのように教育活動と接続するか
というところがポイントになります。
実例を挙げてみます。
教育ボランティアの中で小学校1年生女子を担当した。転校したてで、なかなかクラスに馴染めていなかったため、その児童を積極的に外遊びに誘うように心がけた。これがきっかけとなり、他の児童がその女子の良さを見つけ、授業でも発表するようになった。この体験から児童にとっての遊びは、信頼関係を築くための大切なツールだと学んだ。
この場合は、教育ボランティアの経験を書いています。
ボランティアを経験しただけではなく、そこから得た考え方を記載することで、試験官に、
実践を通して学ぶ姿勢
を感じさせることができます。
特に指定がない場合でも、このような記載は行うようにしましょう。
今取り組んでいること
書き方としては、大きく2種類に分けられます。
1.一般的な教育経験を得られるような取組
これは、教育ボランティアや塾講師など「教える」ことに特化した内容です。
もう1つは、
2.現在ある教育課題の解決に向けた取組
です。
こちらは、例えば、不登校サポート、英語教育、プログラミング教育などに向けた内容です。
実例は、こちらから挙げてみます。
私は、現在小学校と中学校のボランティアスタッフとして、また公文式で英語を教えています。世界の方たちと交流をしていく際に英語は不可欠なものとして認知され、学校現場にも入ってきています。留学経験を活かした「コミュニケーションを重視した英語授業の展開」を意識して授業を行うことで、児童生徒に英語を話す喜びを感じてもらえるようにしています。
「今」取り組んでいること、ということで、現在進行形の書き方になっています。
この受験生は、面接でこの部分を問われたそうです。
英語教育で難しいと感じていることはありませんか?
といった内容だったそうですが、あらかじめこの部分が質問として出ることを想定しており、
場数を踏むということです。
年間35時間程度という少ない時間でコミュニケーション能力を養うことが、最も課題だと考えています。
と答えたそうです。
このように、試験官を誘導するような形で書いていくと、質問に答えやすくなるという事例です。
実例をもとに願書の書き方についてまとめました。
教員は働き方改革などで話題になることもあり、倍率が下がっている現状があります。
だからといって、準備をしなくても受かるような試験でもありません。
綿密な対策をして、教員採用試験を突破していきましょう。
2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ
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