「え〜っと」「あ〜」無駄な言葉、結構話していますよ。

授業がもっと上手になりたいのですが、どのような練習をした方がよいでしょうか。このような相談をいただきました。

学生や若い先生にとっては、最も手っ取り早い方法は言葉を削ることです。

例えば、皆さんが小学生や中学生だった頃、校長先生の話の「え〜」「あ〜」というつなぎ言葉の回数を数えたことは無いでしょうか。5分程度の話で20回以上言うような先生も珍しくありません。これを数えている時点で話は聞いていないですよね。

このような不要な接続の言葉を削る。

他にも、授業開始時の児童生徒への言葉がけでも考えられます。「それでは今日の授業を始めます。えーっと、今日は何ページだったかなぁ、前が〇〇までしたので、そうそう94ページからですね。ではこのページを開きます。開きましたか?置いていて始めてしまいますよ。よし、ではやりましょう」このような独り言なのか、語りかけなのかわからないような発言。

短くすると「94ページ。開きます」だけで済みます。

児童生徒の思考からすると、こちらの方がスムーズに頭の中に入ります。

授業内でも同様です。次のことを考えるためのつなぎ言葉や独り言のような発言。これを減らすだけでも、授業がすっきりとして、相手に伝わりやすい内容になります。

練習方法は簡単です。自分の授業を録音し、文字にしてみること。口から発せられた言葉を全て文字にします。

一度やれば感じると思うのですが、かなりの量の不要な言葉を喋っていることが理解できます。それを赤で消していく。もう一度音読をしてみる。現状の自己認識と、よりよい姿の両方を知ることができます。

ドラマの台本等はこれが既に出来上がった状態で配られます。コントや漫才も同じです。授業は児童生徒がいる。つまり相手がいることなので、その時に応じて変化をさせることは必要ですが、それでもベースになる話し方はあった方がよいです。

どのような言葉を発しているか、自分自身でチェックをしてみると上達につながります。

 

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