模擬授業をゼロから学んで、一発合格するまでの知識と技能

1.模擬授業の必要性

小学校から大学まで授業や講義を受けてきたとします。

小学校 6年
中学校 3年
高等学校3年
大学  4年

合計16年です。

年間200日の授業日数。
毎日5時間だとして…

16年×200日×5=16000時間

これだけの授業や講義を受けてきています。

授業は聞いたらうまくなるでしょうか。
これはなりません。

授業は知識と技能の組み合わせだからです。

これらは専門的に勉強しなくてはうまくなりません。

…あれ?

大学で、次のような「授業の方法」について勉強しましたか?

○○を教える時には、
誰の方を何回向くか、
それはどのような表情か、
どのような口調か、
授業の構成はどの順序で、
話す言葉はどのようなものか、
児童生徒の対応は、
Aときたら□と返し、
Bときたら△と返す…

このようなことです。
習ってないのではないでしょうか?

習わずに、
そして習得せずに、
舞台に立たせるということは、
他の専門職業種ではありえません。

大学教授なら論文の書き方、
イラストレーターから絵の描き方、
設計士なら図面の引き方、
お笑い芸人なら漫才と話し方、
野球選手ならバットの振り方…

すべて、先輩や先生、師匠などから、
何らかの形で教えを受けます。
独学で大成する職種はありません。

教員は、誰からも教えてもらう必要のない単純作業ではありません。

役者が舞台に上がる前に、
たくさんの稽古をするように、
授業をするのであれば、
模擬授業は欠かせません。

大学でそのような方法を直接習っていなくても、
学校現場では授業が必須。

だからこそ、教員採用試験では模擬授業があります。

2.そもそも模擬授業とは

この質問に答えられますか?

授業とは?

改めて問われると難しいですよね。
こういうのを「定義付け」と言います。

何かを学び始める時には必須です。

「授業」
学校などで、学問・技術などを教え授けること(旺文社国語辞典第九版)

とあります。

それを児童生徒がいない時に実施するのが模擬授業です。

実際に児童生徒がいない状態でも練習する。
役者さんの稽古と同じようなニュアンスです。

稽古をしないで舞台となる教壇に上がる…怖すぎます。

そう考えると模擬授業は必須ですね。

3.授業の要素を知って練習に役立てる

大きく分けると2つになります。

①知識
②技能

どちらかだけでは成立しません。

①の知識は、教える内容です。
教える内容を数値化すると10だとします。
10ぴったり、10以下しか知識のない教員は、
児童生徒が興味を持ち、質問をしてきても、
それ以上のことは教えられません。
これが続くと知的好奇心を満たせない授業となります。

100ある教員は、それに対応できます。
Aを教える予定だったけれど、
生徒はBに興味があるから、
それを話した方がAの理解度があがるぞ。

このように幅広い授業展開が望めます。

②の技能は、話し方、身振り手振り、組立の方法などです。
話し方。
「え~」「あ~」と連呼する先生がいます。
何回言ったかを数えた方も多いのではないでしょうか?

身振り手振り。
ずーっと動いている先生、気になってしまいますよね。
反対に、全く動かない先生。
児童生徒が違うことをしていても気がつきません。

組立の方法。
何でも順序通りに出せばよい訳ではありません。

例を挙げてみます。
古墳です。

【例1】
日本には古墳が約16万あります。
【例2】
下記のものの数を考えます。
小学校 ・  ・約16万
コンビニ・  ・約6万
古墳  ・  ・約2万
線でつなぎなさい。

答えは、最下部にあります。

ただ説明をするよりも、
発問(学校用語で「質問」のことを「発問」と言います)にした方が、
思考場面が出るため理解度が上がります。

大学教授のようにすごい知識があっても、
話がつまらないというのは、
この技能がないからです。

皆さんが教員採用試験を受ける時には、
この2つを意識しましょう。

4.模擬授業の知識と技能を伸ばす3つの方法

様々な方法がありますが、
教員採用試験の模擬授業に特化して考えます。
限られた時間の中での練習ですから、
3通りに絞って紹介します。

①授業がうまいと思う人から直接教えてもらう

ダントツによい方法です。
評価する側のみなさんから見て上手なら、
それは相当に上手です。
というのも、教育界には次のような言葉があります。

授業を見ていて、
自分より下手だと思う → 同じくらいの授業力
自分と同じくらいだと思う → 相手の方が授業力が上
自分より上手だと思う → 相手の方が「相当」授業力が上

自分のことは棚に上げて…
となってしまうのです。

「教採コンシェルジュ」は、
模擬授業と面接に特化したサービスですので、
この分野では合格に導くだけの自信があります。
気軽に頼める先生や仲間がいない場合もあります。
そういった時には活用を考えてみてください。

別に他の方でもよいのです。
大学教授、先輩の先生、塾講師をやっている仲間。
大切なのは、

自分より上手な方から教えてもらう

ということです。
知識も技能も、
きっと皆さんが思っている以上に多くの引き出しを持っています。

②受験仲間の友だちと一緒に練習をする

ポイントは、

誰かから見てもらう

ということです。
日本初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹は次のように言っています。

取り返しのつかない大きな失敗をしたくないなら、
早い段階での失敗を恐れてはならない。

友だちの前で模擬授業、これはなかなかに恥ずかしいです。
やる方も、見る方も、です。

でも、大真面目にやった方がいいです。
そして、友だちと一つ約束をしましょう。

ほめない

ということです。

ここでの失敗は「早い段階での失敗」です。
「取り返しのつかない大きな失敗」、
これが教員採用試験での不合格点です。

目先の「ほめ」が授業力UPするチャンスを潰します。

でも…、問題があります。

模擬授業のお題はどうするの?

ということです。
これは、

模擬授業や場面指導の書籍を買う

ことで対応しましょう。
今までによく出題された問題に取り組み、効率的に練習ができます。

書籍のオススメの使い方は、
1つのお題を2回取り組むことです。

一度目と二度目で授業の見方が変わっていることに気が付けるかと思います。

③独学で記録を取りながら練習をする

独学だけでの学習はオススメしません。

自分を客観視することは難しい

からです。
ただし、

教採コンシェルジュや教授、先生などから教えてもらいながら、一人で復習をする

ことは強くオススメします。

その方たちから、
自分の行動や発言を見る視点を与えられているため、
客観視ができるのです。

ポイントは、ノートを取ることです。

こうしゃべったらしっくりきた。
笑顔が自然になってきた。
どうしても「ええと…」と言ってしまう。

自分自身を見つめるポイントがもらえ、
その上で練習をするというのは授業が上手になる近道です。

番外編.あとで効くのが「動画撮影」

みなさんは、
自分がしゃべっているのを「動画」で見たことがありますか。

初めてやった時には、恥ずかしくて見ていられません。

「下手だなぁ」と思う行動のオンパレードです。

でも、だからこそ、動画撮影はやってみる価値があります。

今、
2週間後、
1か月後、
3か月後、
受験直前…

どんどんレベルアップする自分に気が付くことができます。

まとめ.人に会うこと

一発合格するまでの知識と技能を身に付けるためには、
人に会うことが欠かせません。

ぜひ、合格へ導くパートナーを探してみましょう!

《問題の答え》
古墳 約16万
コンビニ 約6万
小学校 約2万

2023年教採の合格を目指す
すべての皆様へ

教採コンシェルジュSchool

関連情報

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。