A. 1年前(大学生3年生秋、受験失敗直後)
筆記と異なり「集団討論」のような内容は一人では学習できません。複数人数で行うものだからです。
そう考えると、人物重視の教員採用試験において一緒に学習する仲間は必須です。
しかし、そのポイントでしたら学ぶことができます。事前に知識を得ておき、複数人数で対策練習をする時に備えておきましょう。
A. 1年前(大学生3年生秋、受験失敗直後)
試験課目を網羅した勉強が計画的に可能です。
とはいえ、長丁場。
なかなかできない、やらなくなる、といったことを避けるために、どんな勉強法がよいのかを考えましょう。
勉強時間確保
アルバイトや仕事のように賃金が発生するわけではありません。
そうなると、なかなか勉強できないです。
1日のどこで勉強をするのか、
平日、休日ごとに最低ライン決める
ということをしましょう。
曜日によってライフスタイルが変わるという方は、
それにあわせて、もう少し細かくします。
例えば、次のようになります。
【パターン1】平日は授業や仕事の終わりに勉強をするパターン
平日 16:00~17:30
休日 8:30~10:00
※授業や仕事がある日と同じように起きて勉強
【パターン2】効果最大限パターン
平日 5:00~6:30
休日 5:00~6:30
※朝は学習効率がよいと言われています
【パターン3】隙間時間活用パターン
学生:授業の空きコマ90分、
講師:子どもが帰った後の教室や図書室で定時後90分
このような流れで、約半年ほどの間に習慣化します。
そこから、ギアをあげていくと、無理なく学習を進められます。
なお、前半は90分で充分です。
それでも難しければ、まずは30分から進めましょう。
大切なのは、「続けること」です。
筆記対策
大きく3つにわけられます。
教職教養
一般教養
専門教養
12ヶ月を3分野で分けたら、1分野辺り4ヶ月です。
だから4ヶ月ずつ…という訳にはいきません。
人は忘れてしまう生き物だからです。
次の表のようにループしながら、少しずつ定着率を上げていきます。
月 | 学習内容 |
9月 | 教職教養、実力確認模試 |
10月 | 一般教養 |
11月 | 専門教養 |
12月 | 教職教養 |
1月 | 一般教養、半年前模試 |
2月 | 専門教養 |
3月 | 教職教養 |
4月 | 一般教養、3カ月前模試 |
5月 | 専門教養 |
6月 | 総復習、直前模試 |
7月 | 総復習 |
※模擬授業・面接練習・小論文・実技練習は、月に1~2回定期的に実施 |
この時に効果的なのが、
模試を受ける
ことです。
65%の方は、3ヶ月~半年ほど成果が上がりません。
成績がよくならないのです。
こういった蓄積期は誰にでもありますから、焦らず継続していきましょう。
模擬授業や面接の練習
月1~2回、勉強します。
これらはいずれも、対人関係スキルですから、やらなければスキルは落ちます。
誰かから見てもらえるように、採用試験仲間、大学の先生、学校の先輩、教採コンシェルジュなどに依頼しておきましょう。
小論文
小説を書くのであればセンスが必要です。
しかし、小論文は違います。
自分の論を整理するのですから、
A 考え方を知る
B 自分の考えを構築する
C 表現の作法に従って書く
といった手順を知っていれば、誰もが書けるものです。
受験テクニックではなく、これは一般教養の世界ですので、早めに対策本などを購入して、書き方を学びましょう。
頻度としては、月1~2回、一回あたり90分が目安です。
実技対策
昨年何が行われたかを情報として仕入れておき、半年ほど前からスタートさせましょう。
B. 6ヶ月前(正月)
現実的には、教採勉強は正月スタートという方が多いです。
新しい年になって、いよいよやらないとな、と思われるのかと考えられます。
ここからスタートさせるのであれば、一定の「やるぞ」「やらなきゃな」という覚悟はあるかと思います。
私のように複数回落ちていたり、家庭の事情で絶対に合格が必須だったり…
それでも、がんばる気持ちと、オサボリしたい気持ちが混ざり合うので、
初めの1ヶ月は毎日90分の継続
を意識しましょう。
毎日勉強をして、達成率100%なんて、よっぽどでなければ難しいです。
1月は80%の達成率。
24日間はできるように進めましょう。
完璧を求めすぎると破綻するのは、
児童生徒との関係も同じ
です。
C. 3ヶ月前(4月)
筆記を通過した方ならまだしも(それでも遅めです)、学生で初受験の方や、講師などをしていて筆記試験通過経験のない方の場合、かなりがんばらないと突破は難しくなってきます。
具体的には、
平日3時間
休日10時間
が目安になります。
一気にグッと時間が上がっているように感じませんか?
半年前スタートの方の2倍、1年前スタートの方の4倍、これでようやく同等時間となります。
大学の授業1コマが90分です。
それを超えてくるということは、1日に二度以上の学習が必要になるということです。
しかし、できないかと言われると、その方次第…となります。
教採コンシェルジュで学んでいる方の場合は、ライフスタイルに合わせて、
朝晩の2回×90分
空きコマと夜の2回×90分
朝と退勤時間を過ぎてから帰るまでの2回×90分
など、工夫して進めておられます。
きちんと専門家と一緒に勉強を進めれば充分間に合います。
D. 1ヶ月(6月)
駆け込みで相談に来られる方が多いのが1ヶ月前です。
締切間際に願書を提出し終わって、「さて、そろそろ」と考えた方に多いです。
事前に独学でいくらかでも勉強をしていないと、相当に厳しくなります。
そうでなければ、今まで地道にがんばっている方が報われないですしね…
ここから受かりたい、本気だ!という方は、一定のヤマを張り、かつ、かなりの詰め込みをしないと難しいです。
自治体によって特性を掴みつつ、効率的に、かなりの量をこなしていく必要が出ます。
独学でスタートを切るという方はリアリティがありませんので、予備校や教採コンシェルジュなど、教採突破の専門家に依頼して進めましょう。
ちなみに…勉強しないで受かった、という『伝説』のような方も実際にいらっしゃいます。
(これ、別の記事で書いているのですが、本当に不思議です)
諦めなければ、望みは残りますので、力を振り絞って進めましょう。
E. 3日前
…ここからは、ほぼ不可です。
しかし、
「とりあえず受験」は避ける
ように心がけましょう。
勉強しないで受かるはずがない。
だから、記念受験だ。
気持ちはそうなりがちですよね。
そうじゃないんです。
今年、まずは全力で。
もしもダメでも来年につながるように、
周りをよく観察する。
こうした姿勢は重要です。
その年にもしダメでも、
次へのリードにつながりますから。
というのも、教員採用試験は3.5回が合格平均受験回数です。
先を見据えた受験も視野に入れましょう。
F. 実例付き面接対策プリントのお試しが可能
残り時間を考えると効率的に学習を進めたいですよね。そのような時に、実例付きの面接プリントがあれば便利です。
教採コンシェルジュでは、その一部を無料公開しています。
実際に使ってみて、ぜひその効果をお試しください。直前になるほど、絶大な効果を発揮します!
G. まとめ
いつから勉強するの?
可能な限り早い方が絶対に有利です。
まず、行動を。
すべてはそこからです。