「試験時期を変更する場合があります」と記載されている自治体を受験される方は必見。
試験が長期化した際の学習方法を紹介。
具体的にどういうことかを学んでいきましょう。
ローテーション型学習法の確立
皆さんは現在どのように学習を進めているでしょうか。試験時期が伸びるといっても、それは現在の学習の延長線上にあるという考え方が一番安定します。
これには理由があります。人間は「安定」したところで「安心」するようにできているからです。いくつか例を挙げてみましょう。
実家は安心します。これは安定している場所だからです。引越しをするとワクワクしますが、同時に不安定になりますよね。
教員採用試験の受験前、不安な気持ちになります。これは合格・不合格だけが理由ではなく、自分の所属が不安定になる可能性があるからです。だからこそ、合格するとホッとして安定を得ることができます。逆に不合格の方は、次の安定である「講師が決定」するまで不安定になります。
学習も同じです。同じルーティーン(日課)の中で進めることで安定します。
おすすめなのは
「ローテーション方学習」
です。月日に応じて、学習内容を決めておくのです。下記のような形になります。
スケジュール | 学習内容 | |
4月 | 願書配布開始 | 上旬:教職教養&面接 中旬:一般教養&模擬授業 下旬:専門教養&実技試験 |
5月 | 願書締切 | 上旬:教職教養&面接 中旬:一般教養&模擬授業 下旬:専門教養&実技試験 |
6月 | 受験番号確定 | 上旬:教職教養&面接 中旬:一般教養&模擬授業 下旬:専門教養&実技試験 |
7月 | 一次試験 (延期の可能性) |
総復習 |
8月 | 二次試験 (延期の可能性) |
面接模擬授業&実技試験 |
9月 | 合格発表 (延期の可能性) |
4〜6月は同じことの繰り返しです。もしも教員採用試験が延長した際には、この期間を伸ばすだけでよくなります。こうした学習法は、学習期間が伸びがちな弁護士資格を取るための司法試験や社会人の方が取りにいくことが多い行政書士試験などでも活用されることが多いです。
このように
「想定外を想定しておく」と安心して学習に臨むことができる
ようになります。
試験当日のコロナ対策
2020年の教員採用試験は、コロナ対策が必須となります。伝染する病気への対策ですから「今日で終わり」と明言できるわけではないからです。
そうなった時に受験生として下記のような準備をしていないと対策不足となってしまいます。
マスクの確保
多くの方がマスクをしているかとは思います(2020年4月現在)。試験日程が従来通りの7月かはわかりませんが、その前後にマスクが必要量流通しているかの確約はできません。
そうなると、事前に準備をしていなければ、当日に近くなりマスクがなくて走り回るといった事態になります。
今、手元にあるのでしたら、
2〜3個のマスクは教員採用試験用に確保
しておいた方がよいです。
当然聞かれる「どのように過ごしていましたか」
全国に緊急事態宣言が出される。これは通常の流れではありません。緊急事態宣言の間、何を考え、何をしていたかというのは、優秀な人材を確保したい試験官は聞くと予想されます。
皆さんはどのように答えますか?例えば、次のような回答が考えられます。
『緊急事態宣言中はどのように過ごしていましたか?』への回答例
学校が3月から休校になりました。そういった期間で子どもたちがどのように生活を送り、また、学力を保持していくのかが気にかかりましたので、自治体や学校の動きを調べていました。十分に情報機器が揃っていない、それでも等しく公教育を行なっていきたいという気持ちが、家庭訪問、プリントを取りに来させる、動画での授業配信など、様々な動きにつながっていることを知りました。私も今の自分にできることは、早く合格し、そういった前線に出ることだと考え、学習を進めていました。
自治体や学校が何をしていたかを知っておくことは大切です。緊急事態には、その自治体の考え方が如実に現れます。よく動いている自治体、そうではない自治体の違いは何か。動けなかった自治体は本当に動いていなかったのかなど、多くのことを学ぶきっかけになります。
また、動くだけがポイントではありません。自分自身の教採合格も、大切なことです。その大切さの大義を「地域貢献」の一環として捉えると赤色マーカーのような表現になります。
どのように試験官に伝えるのかを一度考えておくとよいですね。
3密は確認済ですか
試験問題として出ることはありませんが、一般教養としては確認しておいた方がよいです。
密集、密室、密接
こうした言葉を丁寧に確認しておくことが教育時事をマスターするポイントにもなります。
出典:首相官邸HPより
様々大変な時期ではありますが、想定外を想定し、対応していく力が求められている期間とも言えます。それを乗り越え、合格を目指して進んでいきましょう。