長所を自己分析する
自分自身の長所を挙げるのは意外と難しいです。
ちょっと考えてみてください。
パッと思いつきますか?
この時にまず大切なのは、
自分の長所を単語で挙げること
です。
粘り強さ、集中力、楽観的…
こういった単語をまず挙げて、それから具体的な内容を説明できるようにしていきます。
3つの実例を元にして、ご自身の長所について考えてみてください。
具体例1:粘り強さ
【こんな人にオススメ】
体育系クラブ活動経験者
よく使われるのが、この『粘り強さ』です。
教採コンシェルジュに来てくださった方の実例を元に考えてみましょう。
(個人特定がされる部分については削除改変をしています)
【粘り強さの面接実例】
あなたの長所を教えてください。
↓
私の長所は粘り強さです。
小学校から続けてきたダンスを大学生になるまで継続してきています。
楽しくて初めたダンスですが、高校・大学と進むにつれて、様々なことがあり、辞めようと思ったこともありました。
しかしダンスが本当に好きだったこともあり、それらを乗り越え、現在も継続して活動をしています。
このように具体的に話をすると、試験官は更に深く聞いてきます。
様々なこととはどのようなことがあったのですか?
↓
はい。
大学時代には、ダンスの本場と言われるアメリカの大学と交流を持つ機会がありました。
来日して合宿を行う、とのことで私が主となり、旅行会社と調整を行いました。
今までやったことがないこと、しかも、お金を扱うということでプレッシャーに負けそうになりました。
しかし、持ち前の粘り強さで最後までやり抜き、素晴らしい経験ができる合宿を実施することができました。
まずポイントとなるのは、他の項目でも繰り返しお伝えしていることですが、結論から述べるということです。
話の全体像を見せることで、わかりやすい話にすることができます。
次は、話を「概略→詳細」と進むようにするということです。
質問は1度で終わることはほとんどありません。
必ず2〜3度のやり取りがあります。
その内容まで考えておくことが必要です。
具体例2:集中力
【こんな人にオススメ】
文化系クラブ活動経験者
集中力は「文化系クラブ経験者」にオススメの内容です。
絵画、書道、華道などのクラブでは、集中力を相手に伝えるのにぴたりとハマる内容が多くあります。
【『集中力』の面接実例】
あなたの長所を教えてください。
↓
私の長所は集中力です。
大学生から絵画のクラブに入りました。
小学校の頃から絵を描くのは好きだったのですが、本格的に学び始めたのは大学に入ってからです。
絵を描き始めると2時間以上描きっぱなしということが多くあります。
デジタルではないためミスも許されません。
そうした中で鍛えた集中力が私の長所です。
一つの作品を仕上げたり、一区切りをつけるために継続すること。
これは文化系サークルの特徴です。
そうした部分を前面に出しながら、話をするとよいです。
続きも見て見ましょう。
それを教師になってどのように活かすことができますか。
↓
教員になった先輩から伺ったところ、50分の授業の繰り返し、放課後の事務処理、クラブ活動での指導など様々な場面で集中力が求められると教えていただきました。
働き方改革と言われるようになって、同じ仕事であれば、質を落とさず、短時間で仕事を終えることが今後更に求められるようになります。
そういったところで私の集中力は活かせると考えています。
時事的な話題として、働き方改革はこれから更に求められるようになります。
そういったキーワードを入れながら話を進めると、面接でも好印象を得ることができます。
具体例3:楽観的
【こんな人にオススメ】
家庭教師&塾経験者
【『楽観的』の面接実例】
あなたの長所を教えてください。
↓
私の長所は楽観的なことです。
アルバイトとして塾講師をしています。
学力を伸ばすことを第一義としている塾ですが、すぐに学力は伸びません。
教えるべきことはしっかりと教えながらも、焦らず、生徒に「大丈夫、必ず伸びるよ」と笑顔で声かけをしています。
昨年度担当した生徒の大半は、志望大学に合格することができました。
こうしたことから私は自分自身の楽観的な性格を長所として捉えています。
楽観的というと「やるべきことをしないで気楽に考える」という意味で捉えてしまう方もいますが、実際はそうではありません。
学校での指導は、1年かけて行っても、ほんのちょっと成長した?というようなことも多くあるのです。
そうした部分で「よい意味での楽観主義」は不可欠なものです。
こちらも続きを考えてみましょう。
他にもその長所を示すようなお話がありましたら教えてください。
↓
はい。
夏休みが終わってから塾に通い始めた生徒がいました。
クラブで全国大会があり、それを外せなかったことが理由でした。
志望校の偏差値と現在の偏差値が10以上離れている状態で、普通に考えると無理な状態でした。
しかし、彼が本気だったので「狙えるかもしれない」と考え、励まし、応援し、一緒に学び続けました。
最終的に結果は出なかったのですが「先生がいつも明るく励ましてくれたから、ここまで頑張れた」と言ってもらえました。
始めから諦めていたら、このような言葉がけはもらえなかったのでは、と考えています。
試験官によっては、このように少しずらした質問を出してくることもあります。
そういった場合にも対応できるようにしておきましょう。
まとめ:
3つの実例を挙げましたが、いかがだったでしょうか。
『長所』を考えるというのは、下記の3点を埋めることが必要です。
1 なぜ、その長所なのか。
2 具体的なエピソードはあるか。
3 教員になってからどのように活かすことができるのか。
ご自身の経験を長所として伝えられますように!