練習には3つのステップがあります。
見て方法を学ぶ、想定していることを話す、想定外のことを話す。
日本古来からある言葉ですと、千利休の『守破離』が類似する用語になります。
今回は、それを勉強していきましょう。
見て方法を学ぶ
ゼロからイチの「見る」
他の人が実際にやっている場面を見て、自分だったらどうするかな、と考えることは、どのような練習でもスタートになります。
何もない状態であるゼロから、とりあえず何となくわかる状態であるイチにする時によく使います。
こうした練習は、多くの方が自然な形でやっていることが多いです。例えばYouTubeの動画などです。楽しむためだけではなく、様々な有益な情報を集めるのに使う方も多いと思います。使える情報が多い反面、そうではない情報も多いのが実情です。
教員採用試験のように限られた時間内で必要な力を身に付けていくためには『自分がよいと思ったものを見る』ことがポイントになります。
レベルアップの「見る」
「見る」という練習は、ゼロからイチの時にだけ使うものではありません。自分自身が必要な分だけの力量を得ていないなと感じた時に、上手な人のそれを「見る」のは絶大な効果があります。
例えば、サッカー少年がプロのサッカーの試合を見る。これは未経験者が試合観戦するのとは違います。
声の掛け方
ボールタッチの方法
ボジショニングの取り方
できるからこそ「見る」ことが重要になります。
想定していることを話す
個人面接では、鉄板で出されるだろう問いがあります。
自己紹介
教員の志望動機
自治体の志望動機
これらは外して考えることができません。
練習をして、スムーズに話せるようになっている必要があります。
「見る」で学んだことを、自分なりの言葉や話法で表現するステップです。
見たからといってできるわけではありません。
あの人はスムーズに話していたのに…
にこやまに話していたのに…
全く同じになってしまって、オリジナリティがない…
こうした状態を抜けるには、他者から指導をしてもらうこと、その指導内容を元に自分自身で練習をすること、この2つが必要です。
他者は、教採コンシェルジュのような教採のプロであればよりよいですが、満席で申し込めないこともあります。
管理職、大学教授など採用に携わる立場を経験してきた方へ依頼して、指導を受けるようにしましょう。
想定外のことを話す
思ってもいなかった質問が来ることも当然あります。
・最近気になっているニュースは何ですか。
・あなたの夢を教えてください。
・最後に言いたいことはありますか。
このような問いが対策をしていない状態で出てきた時に、どのように対応するでしょうか。
2秒以内で回答をする
相手の質問を復唱してから、自身の意見を言う
「わからないので、これから考える」
こういった回答技術は身に付けられるものです。でも、想定外の質問が出される練習自体をしていなければ、テンパってしまいます。
黙ってしまったり、目が泳いでしまったり、笑って誤魔化したりしてしますのです。
そうならないように練習をしておく必要があります。
まとめ
ある程度以上から上を目指そうと思ったら、センスや才能と呼ばれるものを身に付ける必要があります。しかし、教員採用試験の個人面接は、そこまでを求めるものではありません。
多くの方がほぼ身に付けられ、かつ、学校教員としてやっていくことができるかどうかをチェックするのが主の試験です。
求められるレベルまでの練習は大変ですが、正しい方法で、正しい期間、正しい回数をやれば最短で身に付けられます。ぜひ、試験本番まで、できることをやっていきましょう。