いずれにしても「スムーズな対応」
多くの方はホームページで合否通知を確認します。
「こちらのPDFからご確認ください」
そのPDFをクリックすると、受験番号があったり、なかったり…
あれば合格、なければ不合格です。
数日経ってから、郵送で正式に合否通知が届きます。
合格であっても、不合格であっても、大切なのはその後の動きです。
一次試験突破の場合
もう二次対策はスタートしているでしょうか。
多くの自治体では「長めの個人面接」や「模擬授業」など人物重視と言われる部分に比重をおいて試験を実施します。
これらの力は一朝一夕では付きません。
しかし、試験を突破する程度の力量でしたら、短期間でも何とかなる部分もあります。
目線
表情
話し方
回答内容
授業内容
上記のようなものは、練習によって合格に必要な力をつけることができます。
練習の回数の確保
これらの力が必要な場合、まず第一に必要なのが、
練習の回数の確保
です。
野球やバレーボールなどのスポーツ。
華道やお茶のような伝統文化。
どのようなものでも、一定の技量を身に付けようと考えた時に必要なのが型を覚えることです。
上記のものは「適切な型」があります。
教員採用試験でも同じです。
目線であれば、7割程度合わせる。
表情であれば、柔らかな表情を標準とし、笑顔や真剣な表情などをコントロールする。
話し方であれば、結論を先に、対話型で話す。
こういったことは文字でわかっていてもできません。
スポーツや伝統文化でテレビやYouTube、書籍を読んでも身に付かないのと同じ理由です。
技術・技能が必要なのです。
それぞれに特化した練習を行えるくらいの回数が必要です。
練習の質の確保
次に必要なのが、
練習の質の確保
先に紹介したスポーツや伝統文化。
独学でどこまで上手くなるでしょうか。
また、どのくらいのスピードで上手くなるでしょうか。
質を確保するのに、最も近道なのは、
その道のプロから教えてもらうこと
です。必ずしも教採コンシェルジュである必要はありません。
職場の管理職、大学の先生など、「人を雇う」ことを経験したことがある方から厳しい目で見てもらうようにしましょう。
回数と質、極めて重要です。
二次試験突破の場合
合格をすると、次年度の採用者名簿に登載されます。
「登載されても採用されない場合があります」という一文は多くの自治体に記載されていますが心配不要です。
そこに載ったら採用されます。もちろん法律を犯したり、複数合格により辞退したりした場合は別ですが…
次に考えるのは、下記のことです。
合格者面談
合格者面談で何を話すか。
秋から冬にかけて合格者面談が実施される場合が多いです。
主な議題は、直接採用にかかる部分になります。
採用意思の確認
配慮する事項
どのエリアに行けるか、行きたいか
「本当のことを伝えたら落とされるかと思い、遠慮して『どこでもいい』と言ってしまった」と後悔される方がいます。
そんなことで落とされることはありません。
丁寧に自身の意思を伝えることを意識しましょう。
ご自身から伝える必要があることがあれば、ノートに書き出して、伝える準備をしておくことをオススメします。
授業や生徒指導技量の向上のために自主研修
4月、夢だった仕事の教員になる。
そこからは待ったなしです。
毎日、午後までみっちりと授業があります。生徒指導もあります。
そのような中で、次の「ない」はクラスを荒らします。
児童生徒のせいではありません。
それは教員のせいです。
彼らはよくも悪くも遠慮しません。
その対応を適切に行う必要があるのです。
遊んでくれない、話し相手になってくれない。
児童生徒より知識がない。
人を動かした経験がない。
何かと自信がない。
例えば、『遊んでくれない、話し相手になってくれない』を例にします。
「子どもたちが遊びに誘ってもなかなか乗らない」
「話をしようと思っても避けられる」
こうしたことはよく伺います。
児童生徒の特性によるものもありますが、多くの場合は、先生の雰囲気です。
では、その雰囲気はどのようにして準備をしておくか。
これは知識を知っておき、行動ができるようになっておく必要があります。
他の項目も同じです。
先生ご自身の魅力を上げておくことが必須です。
教採コンシェルジュでは、そうした力量を上げ、困った時にサポートするプログラムとして「先生コンシェルジュ」がありますし、先輩教員に聞いたり、様々な経験をしておくこともよいかと思います。
不合格の場合
翌年も落ちる方には傾向があります。
再始動が遅い
ことです。
8月に不合格通知をもらったとします。
ほんの少しでも、8月から次年度に向けて動き始める方は、次の年の合格率が高いです。
次に9月、10月。
(教採コンシェルジュ受講生の傾向)
11月から3月入校の方は、ほぼ比率が同じです。
4月からの短期入校は、よい結果を得ることは困難です。
教員採用試験は幅広い内容が出ます。
自治体や校種にもよりますが、筆記・面接・模擬授業・実技など、様々なことに対策が必要です。
その時に、少しでもスイッチが入っている方と、全くスイッチを入れず目先のことに集中してしまう方では、結果が異なるのです。
これ、教育法規であったな。
バイトの面接も教採面接のようにやってみよう。
模擬授業のつもりで、この授業の始まり数分だけ挑戦してみよう。
こうしたことを毎日のように続けられると、それはやはり結果につながります。
不合格は辛いです。
目を背けたくなります。
それでも、5倍の倍率であれば、4人が落ちる試験です。
多くの方が落ちてしまう現実も踏まえながら、可能な限り、新しい第一歩を早めに踏み出してくださればと考えています。