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【教員採用試験】盛りすぎ・やりすぎで丁度よいのが面接&模擬授業の練習

「声を出しすぎじゃないですか?」「笑顔、こんなにいりますか?」

このような発言をもらうことがあります。
受講生の皆さんへの指導で、です。

声の張りや大きさ。
柔らかな表情や笑顔。

これらを十分に発揮しているように見えても、お伝えすることがあります。
これは、本番で自分の目標とする声や表情を出すためです。

点数化してお話しします。

当日に100点を取る。
この目標を達成するためには練習で120点が必要です。

時々、

「本番で力を発揮するタイプ」

とご自身でおっしゃる方がいます。

私たちの経験上、そうお話ししていて発揮した方は皆無です。

「圧迫面接だった」
「試験官がやたら難しい質問をしてきた」
「何か調子が出なかった」

さまざまな理由をおっしゃって、本番では力を発揮していません。

オリンピックなどの大きな大会で自己新記録や世界記録を出す方

あれはなぜでしょうか。
瞬間的に120点を出す練習を何百回、何千回と積んでいます。
その練習も最高峰と言われるコーチや監督と共にです。
どのくらいのバイオリズムや精神状態で120点が出るのかを分析します。
その最高点に達すると想定されるだろうポイントで大会に臨むのです。
それでも成功する確率は、わずか数%。
この細い点を掴むために人生を賭けた練習をしています。

教員採用試験の面接や模擬授業で、これを行うのは、実質不可能です。

現実的にやれる2つのステップ

それは次の2つです。

①120点の声や笑顔を作ること
②当日に緊張しながらも2割減の100点を出すこと

そのための方法を紹介します。

「あいうえお」の口を大きく作る

大きな声を出すというのは難しいです。
また必要もありません。

皆さんの近くに、声はたいして大きくないのに、聞こえやすい人はいませんか。
パッと「Aさんだ」と分かるような声の方です。
そういう方は一般の方と比べて口の開きが大きいです。
「あいうえお」の口が一つ一つ粒だっています。

練習としては、そういう口を朝の洗面の時にでも試してみてください。
顔の形が変化するくらいにやっておくといいです。

実際に話す時には、そこまで変えなくても、聞こえやすくなっていきます。

頬に手を当てて、笑顔に見える位置まで持ち上げる

「鏡の前で笑顔」と言われますが、これだけでは筋肉が上がりきりません。
足りないのです。
頬に手を当てて、上にグイと持ち上げます。
ポイントは鼻に近い頬ではなく、耳に近い頬を持ち上げることです。

自分自身にとっていい表情を作りやすくなります。

頭で声を出し、表情を作るのではなく、筋肉に覚えさせる

通常、喋る時に声や表情について毎度考えることはありません。
実際に使わなければいけない場でも、これでうまくできているかの判定は難しいです。

だからこそ、筋肉に覚えさせるのです。
「このくらい頬の筋肉をあげているから相手には笑顔に見えている」
のようにです。

こうしたことは『スキル』です。
全ての感情をオープンにさらけ出すのは社会人として得策ではありません。
スキルを身に付け、コントロールをできるようにしてこそ、教員採用試験合格の近道になります。

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