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教採コンシェルジュの「やってみせる」ってどういうこと?

模擬授業をやってみせます

私たち、教採コンシェルジュは、
受講者の皆さんに授業を「やってみせます」

そのために、
年間25回以上の研修を行っています。

その研修のお話です。

研修の場には、
多くの過去問や指導書が用意されます。

研修内容は様々です。
例えば、

指定された内容で模擬授業を作る

といったものがあります。

5分間。
道徳。
命の大切さを伝える

授業を作る期間は様々です。
30分のこともあれば、
2週間のこともあります。

様々な自治体の教員採用試験に対応できるようにするため、
このような仕組みにしています。

全員の模擬授業が終わったら交流です。

誰の授業はどうだった?
というような交流をします。

すごくシンプルな、しかし大変なルールがあります。

やってみせる

です。
「もっと笑顔があったらよかった」
「もっと○○で抑揚をつけるべき」
「展開のパーツは逆がよかった」

こういう指摘は言うのは簡単です。
でも、やるのは大変です。

学びに来てくださる受験生に、
「モノを言うなら、まず自分がやる」
という姿勢を徹底しています。

教採コンシェルジュはなってからの方が鍛えられるのです。

たくさんの研究授業をこなしていても、
本を書いていても、
なかなか指摘ができません。
だって、自分が「やってみせる」という責任が出ますから。

こうして鍛えられる力があります。

対応力

です。
瞬発力という言葉でも言い換えることができます。

教員採用試験はもちろんのこと、
学校現場でも欠かせない能力です。

児童生徒がああ動いたら、
教師としてこう動く。

受講者がこうしたら、
教採コンシェルジュとしてこう動く。

こうした考えを短時間で構築できるようになっていくのが、
研修の目的です。

ちょっと研修現場を…のぞいてみます

どの教科・領域でも関係する技術の1つが、

声を出すこと

です。

国語の詩、
算数の問題、
理科の実験道具準備、
生徒指導の語り、
職員室での人間関係。

教師の指導は口を開くところから始まります。

そこで、声を出すことを比較的純粋に取り出せる教材として、
よく音読を取り上げます。

ここでは風の又三郎を模擬授業の題材にした時を例にします。

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

準備時間なし。
即時スタート。
授業時間は5分間。

本当の模擬授業でも、即時はないですね。
しかし、研修だからこのようにするのです。

皆さんなら、どのように指導されますか?

教採コンシェルジュでは、

初見でスラスラ読めること
研修室の全員に声が届くこと
同じく全員に視線が届くこと

はベースとなります。

つまり、ここができていなければ、
模擬授業までたどり着かないのです。

気を抜いていると、開始15秒ほどで終了します。

次に場を見て、

範読をするか、追い読みをさせるか

の判別をします。
ちなみに、
範読 … 教師だけが手本を読むこと
追い読み … 児童生徒に教師のあとを追って読ませること
です。

教採の本番を考えてみます。
同じ教材、5人の受験生。

1番目と5番目では、当然流れが変わります。

1番目は範読をするのが望ましいです。
子役の受験生は、その文章に慣れていません。

5番目は、同じように範読をした方がよいでしょうか。
それよりは変化をした方がうまくいきます。
慣れている受験生に「先生が読むのを聞きます」といっても、
知っている文章、今までに4名分の練習をした、飽きています。
それでしたら、追い読みをした方が集中力を高められます。

順序によっても授業は変化するのです。

導入の1パーツだけを考えても、これですから、
たかだか音読ではありますが、授業レパートリーは多くあります。

だからこそ、研修の質を高めていく必要があるのです。

教採コンシェルジュは「模擬授業」「面接」に強み

教採コンシェルジュとして認定されるには、もともと厳しい基準があります。
例えば、次のようなものです。

1.教職経験10年以上
2.対大人の模擬授業・講座・研究授業を合計300回以上
3.書籍の執筆経験あり

客観的に「できている」ことが判定できる判断材料を元にしています。
それだけでは認定されません。
これは最低ラインです。

クリアして、次のステップに進みます。

実際に模擬授業や面接の講座を行う

この合格者だけが、教採コンシェルジュとして認定されます。
また、一度突破すれば、ずっと名乗れるものではありません。
年間を通して25回以上の研修を通し、更新をしています。

すべて、

教採コンシェルジュ自らが「代案」をやってみせる

ためです。

授業力は、

教職経験が長ければ、
授業をしてきたから、
勝手に身に付くものではありません。

厳しい認定基準と継続した研修で、この力を身につけ、向上させています。
だからこそ「模擬授業」「面接」に自信があります。

まとめ

人に何かを伝える職業には、継続した努力が必要です。

受験するみなさんは、授業をするためにどのような練習を積んでいますか。

学生のボランティア経験は貴重です。
試験当日に受かるだけなら、それを伝えれば大丈夫です。
加点に十分つながるでしょう。

現場に出てからはどうでしょうか?

話を興味深く伝えるのも、つまらなく伝えるのも、教師の腕一本です。

何かしらの練習が必要です。

講師の先生は、それがわかるのではないでしょうか。

学生から講師へ。
ある日突然「先生!」と呼ばれるようになった時の違和感。

「ある一定程度の練習は積んできた『先生』だ」
とほんの少しの自信を持っているのと、
「『先生』だなんて、まだまだ学生から片足突っ込んだだけです」
と責任感なく対応していくのと…

児童生徒は、そういう差を見抜きます。

教採コンシェルジュの講座受講だけが方法ではありません。
様々な方法があってよいと思います。

大学の先生から教えていただく
大学の仲間と練習会を開く
講師ともだちと一緒に模擬授業をやってみる

何かしらの練習をしながら、

やってみせる

ことができるようになると、上達していくきっかけになるのかと思います。

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