2019年度2月末に実施された全国的な学校休業では、『オンライン授業』が一部の学校で行われました。
その反面、設備等の不足が原因で、導入に踏み切れなかった学校も多くありました。
そうしたICT環境整備における自治体間の格差が大きかった前回の学校休業でしたが、「GIGAスクール構想」により、全国一律のICT環境整備が行われようとしています。
次の学校休業に備え、
どこの学校でも「オンライン授業」が当たり前になる時代
が、すぐそこまで来ています。
そこで今回は、『ZOOM』や『Skype』といった多くのビデオ会議サービスに共通した「実践に必要なオンライン授業スキル」を紹介します。
【オンライン授業】次こそ実践するために知っておくべき『オンライン授業スキル』
1 「落ちた」時に備える
ビデオ会議サービスでは、度々「落ちる」といった現象が起きます。
回線や、パソコンの不具合等で、ソフトが強制終了されてしまうのです。
そこで、以下のような練習をしておきます。
〈方法〉
①入室する。
②「落ちる」を疑似体験するために『わざと退出』する。
③ ①と同様の方法で入室する。
この練習を開始前にしておくことで、
もし「落ちた」としても、すぐに戻って来ることができる
ようになります。
2 「ミュート」機能を活用する
「対面式の授業」と「オンライン授業」には、決定的な違いがあります。
オンライン授業を20人で行う場合、
20人分の声に加え、20人分の生活音(雑音)が入ります。
これを防ぐための機能が「ミュート(マイクオフ)」です。
「自分が発言するタイミング以外はミュートにしておく」というルールを最初に設定しておく
ことで、授業を円滑に進めることができます。
3 「ビデオ停止」機能
自分が映し出されているカメラをオフに設定する機能です。
席を外すタイミングや、映したくないものが映りそうな時に「ビデオ停止」機能を利用します。
そうすることにより、
個人の判断でプライバシーの保護ができる
ようになります。
4 1~3を、授業を受ける児童生徒に練習させる
オンライン授業では、対面式の授業であれば考えられないようなトラブルが発生します。
教師がトラブルに備えることも必要ですが、それ以上に
児童生徒自身がトラブルを回避する
スキルを身につけさせることも同じくらい重要です。
こうした「スキル」を児童生徒にあらかじめ練習させておくことで
初めてオンライン授業を展開していくことができる
ようになります。
オンライン授業のハードルは高いですが、授業を受けられない児童生徒を助けるツールになります。コロナウイルス第二波・第三波に備え、できるようになっておくといいですね!