教員採用試験の必要な準備や心づもり
「えっ?やばい!」
となる前にチェックしておきましょう。
チェック1:教育実習、卒業、所有免許の確認
こんなところから?とあなどってはいけません。
意外と見落としているのです。
教採コンシェルジュに来た方の中には、
『大学で教育実習のエントリーに間に合わず卒業できない』
『採用試験に合格したのに卒業できず辞退』
という残念な結果になった方もいます。
これは1人や2人ではないのです。
教育実習に行けるか、
卒業できるか、
必要な免許はとれているか、
念のため確認しておくことをオススメします。
チェック2:自治体ホームページの閲覧
ほとんどの都道府県、政令指定都市では、過去の採用試験情報が載っています。
教員採用試験は情報戦の部分もあります。
次の質問に答えられるくらいは調べておきましょう。
1.志望校種や教科では、何名が受験しているか。
2.全受験者、一次突破者、合格者は、それぞれ何名か。
3.一次と二次の試験内容は何か。
4.受験日、会場、持ち物は、いつ、どこで、何か。
複数自治体を受ける方は、それぞれについて調べます。
これらはノートを用意して、まとめておくとよいです。
大学生はこういうのことをきちんとやっている傾向があります。
やっていないのが複数回受験している講師の方です。
「昨年と同じ。受験しているから不必要。」
と思ってやらない方もいらっしゃいます。
見直し、整理する。
これは重要です。
ノートにまとめる中で、整理され、見落としたり、忘れていることを思い出すことにもつながります。
チェック3:自分を見直す
世の中には3万近い仕事があります。
なぜ、その中から、先生を目指すのですか?
学生時代のボランティア経験は?
講師になり最も学んだことは?
自分のルーツ、
教師になってから強みになるだろうこと、
思いつくままで構いません。
書き出してみましょう。
こういった言葉が中盤以降に活きてきます。
大切なことは次のことです。
文章で書くこと
単語で書くと、あとでゼロから文章を書くことになります。
手間ですし、何でこの言葉を書いたんだろうと思ってしまいます。
自分で書いたことなのに、です。
具体的に書くこと
「憧れの先生がいたから先生になろうと思った」
ではなく、
「小5の時のA先生がきっかけ。
負けることを知っていること、
それを乗り越えて前に進むこと、
それが夢につながること、
という言葉が自分にとっての指針になったから」
のように書きます。
チェック4:カウントダウンを開始する
昨年と同じ流れだと、残り何日ですか。
一次試験まで残り何日
二次試験まで残り何日
300日なら300日なりの、
200日なら200日なりの、
100日なら100日なりの、
勉強が必要です。
学習時間は、
今までの積み重ねなど、様々な要素が関係します。
それでも完全に独学だと、次の時間が必要だとも言われます。
約600時間
短縮するために予備校や学習会に頼るのか、
模試だけ受けるのか、
独学でいくのか。
そういった選択肢の材料にもなります。
チェック5:学習の情報収集
ここまでで、受験内容と残り時間を把握しているかと思います。
次にするのは、2カ所での情報収集です。
1.インターネット
2.書店
ここまで読まれた方は、
インターネットでは既に自治体情報を仕入れているかと思います。
少なくとも準備はしている、はず…
次に見るべきなのが、これです。
対策系ページ
筆記対策なら、
模試、通信教育、書籍などで、どのようなものがあるのかを調べられます。
模擬授業や面接も多くはないのですが、
それでも情報を仕入れることができます。
まずはネットで調べましょう。
次に書店です。
ネットの情報は、エビデンス(根拠)が怪しいです。
(まあ、このページもネットなのですけど)
もちろん信頼に足るものも多いのですが、特に個人で書かれているものは、個人の感想以上のものは得られにくいです。
そこで書店の登場です。
書籍はお金をかけて集めた情報が記載されている
これは、大きいです。
ウソをつく、それがバレると、次から買ってもらえなくなります。
正確性がネットよりも担保されています。
それを元に学習計画を立てていくことができます。
チェック6:まず勉強してみる
チェック5までで満足してしまう方が多いです。
始まっていないのに…
30分でも1時間でもよいので勉強してみましょう。
大学受験の頃より勉強への耐性が低くなっていることに気がつきます。
少しずつ伸ばせるようにしていきましょう。
まとめ
実際にやってみると、これだけでもノート5ページ以上になります。
チェック1:教育実習、卒業、所有免許の確認
チェック2:自治体ホームページの閲覧
チェック3:自分を見直す
チェック4:カウントダウンを開始する
チェック5:学習の情報収集
チェック6:まず勉強してみる
教員採用試験の第一歩、
よい形でスタートが切れるとよいですね!