人生で長く付き合っていくのが「仕事」です。
教採がうまくいかなかったことを、再確認の機会にして前向きに考えていきましょう。
世の中の「仕事」はいくつある?
教員採用試験に落ちてしまうと、本当に気持ちが沈みます。
教採コンシェルジュのスタッフも教員経験者が多いので、
「その気持ち、分かる!」
というメンバーが多いです。
※教採受験回数は現在平均3回程度と言われています(自治体・校種による)。
気持ちが沈むこと自体は避けられないと思うのですが、少し時間が経ったら『次』を考えていく必要があります。
そう、次年度からどうするか、です。
講師で先生をしていたら「講師の継続」が多いかとは思うのですが、長くなると心境の変化が生まれてくることもあります。
また、学生であれば、周りの仲間や知り合いの進路が決まっていきます。
そうすると焦りが生まれます。
そんな時だからこそ、一度落ち着いて、先を見てみましょう。
さて、お話を戻して「仕事」です。
世の中に「仕事」はいくつあると思いますか?
数え方によって変わってくるのですが、あるレポートには、
28275種の職業名が採録
レファレンス協同データベース
されています。
約3万です。
もちろん、教員はその一部でしかありません。
教員採用試験がダメだったからといって、受験生のすべてが否定されたわけではないということを感じていただけたらと思います。
教採がダメだった時に検索される仕事とは?
教員採用試験がダメだった時に検索される仕事はある程度偏っています。
1 公務員
2 教育関連企業
一般企業
といった順序になることが多いようです。
それらについて紹介していきます。
公務員
大きく2つに分けられます。
行政職と言われる事務系の仕事と警察官や消防士、自衛官などの体力系の仕事です。
とはいえ、赴任先によって仕事の内容は大きく変わります。
行政職に就いて、ずっとパソコンの前に向かうと思っていたら、出張の毎日だった。
体力系だと思っていたら、訓練以外は事務だった。
このような話はよくあります。
残業についても同様です。
公務員だから残業がないということはありません。
一度夜中に役所の前を通ってみるとよく分かります。
月日が変わっても煌々とついている明かりの元には、必ず誰かがいます。
職務内容や上司によって、勤務時間は大きく変化します。
もちろん組織が潰れる可能性は低いです。
しかし、国や自治体の制度変更により、給与が減ったり、休みの体制が変わったり、職場が変わったりといったことはあり得ます。
公務員ですから、身分は一定保障されていますとは言えますが、だからと言って全てが守られているわけでもありません。
民間企業
世の中の職業は「公務員関連」よりも「民間企業」の方が多いです。
金融業
サービス業
製造業
流通業
建設業…
様々な職業があります。
そういった中でも教採を落ちてしまった方は「教育関連業」を選択されることが多いです。
塾やソロバンなどの習い事
「私も昔は先生になろうと思ったことがある」
とおっしゃる方、実は様々なところにいます。
塾関連の先生はもちろんのこと、
パソコン教室のスタッフ、
アウトドアショップの店員、
飲食店の経営者…
物事を「教える」という場面は世の中に多くありますので、そういったところで活躍をしておられます。
メリットとしては、自分の得意分野を職業にすることができる。
デメリットでは、給与や福利厚生面が厳しいことが挙がりやすいようです。
一般企業就職
大学生や卒業から3年目程度の方は、一般企業就職を選択する方も多いようです。
卒業してから数年であれば他業種を選びやすいということが理由として挙がっていました。
また一般企業に行く方は両親や親族の関連企業などを紹介してもらう、というのも多かったです。
以外と「紹介」は多いようです。
講師を長く続けている方は、他業種への転向に勇気が必要になっていくことが多いようです。
「今更、他業種は考えにくい」
という声がありました。
まとめ:選ぶのは自分自身
「とりあえず先生でも」
という時代もかなり昔にあったようです。
現在もそれに似て、全国的に倍率が下がり、教員という選択肢は選ばれにくい傾向があるようです。
それでも、
「先生になりたい」
という方が一定数いるのは事実です。
自治体も質の担保が最低限できる受験倍率3倍を死守しようと必死です。
それを狙っていくのか、他の道を探すのかは、あくまでみなさん自身です。
一度ゆっくり考え、先を見据えて行動を開始してくださればと思います。
講師を選ぶのであれば、下の記事を参考にしてくださったり、教採コンシェルジュへご相談いただければ、幾らかのお手伝いができるかと思います。
ぜひご検討ください。