ヤングケアラーの問題が何度かメディアで取り上げられました。
簡単に言うと、親が育児放棄をして、お兄さんやお姉さんが弟や妹の面倒を見るという虐待です。
この問題は線引きがあやふやなため、難しいと言われています。家庭内でのいわゆる「手伝い」の範疇がどこまでか、という問題です。
手伝いをするのは家庭内での仕事。でも、それが行き過ぎた場合には…。教員であっても、学校現場でそのバランスの判定をするのは難しいです。
とはいえ、全く判定できないのも困りますので、まずは簡単にチェックできるようにしておく必要があります。
【兄・姉】
・成績が急下降した
・居眠りをする
・クラブなどの放課後活動に参加しなくなった
【弟・妹】
・同じ服を着ている
・髪の毛がボサボサ
・給食の食欲が大きく変化した
もちろん、これらだけで判定できるわけではありませんが、幾らかできることは必要です。
また、こういったかなり高度な判定が求められることを自分の力だけで解決をしようと思わないことも大切です。
・学年での情報共有
・養護教諭への情報共有
・管理職への情報共有
これらに加えて、場合によっては外部機関への相談が必要になる場合もあります。
見えにくい問題だからこそ、丁寧に対応していくことが求められます。