1 沖縄県の合格に向けた分析
沖縄県は一次試験で筆記試験で専門試験と一般教養及び教職教養試験が出題され、二次で個人面接(模擬授業含む)が実施されます。
→令和3年度は感染症対策でこれまで実施されていた実技などが簡略化され、二次試験の内容が個人面接のみに変更されています。
試験時間は、専門試験60分、一般教養及び教職教養試験50分です。
教職教養では、学習指導要領、特別支援教育、生徒指導の内容が頻出です。
一次の合格最低ラインは7割と言われています。
しっかりと対策をして臨みましょう。
参考までに、令和3年度実施の教員採用試験受験者数は小学校936人(合格者216人)、中学校989人(合格者94人)でした。
資料:令和3年度実施 令和3年10月15日現在
沖縄県教員候補者選考試験 実施状況
https://www.pref.okinawa.jp/edu/jinji/saiyo/koritsu/h30jisshi/documents/r03zisizyokyo.pdf
2 沖縄県の教員採用試験問題(一部)合格に向けた分析
問題例―令和3年度分
・場面指導(2021年度)
2分程度
・初めての保護者会で挨拶をしてください。
・クラスの中の、どうしてもグループ活動に入れない子供にどのように対応するか。
沖縄県で出題された場面指導「初めての保護者会で挨拶をしてください」について取り上げます。
場面指導の問題を見た際には、まず外してはいけないだろう事項を箇条書きにしていきます。今回でしたら、大きく分けると次の事項です。
①自己紹介
初任者であること、出身地、なぜ教員を志したかのような自身のことが伝わること
②クラスの様子
4月からの様子をエピソードを交えたり、写真を使ったりしながら説明
③所信表明
これから一年間のクラスの方向性や教員の考えを具体的に伝える
箇条書きにすると次のようなものになります。
・田中
・初任者
・東京
・ずっとなりたかった仕事
・国語の授業の音読が上手
・休み時間には折り紙やドッジボール
・プロとして職務にあたる
・何かあったらすぐに連絡をして欲しい
次にこれを会話文にしていきます。
東京出身なのですが、ご縁があり〇〇に来ました。
私自身が小学生の頃からなりたかった仕事である教職に今年度から就きました。
4月の1ヶ月間、わからないことも多々ありますが、それでも先輩や子どもたち、そしてもう既に何名かのお家の方からサポートをいただきながら精一杯職務にあたらせてもらっております。
4月から子どもたちは元気よく、そして真剣に、様々なことに取り組んでいます。今回は2例ご紹介します。まずは授業です。国語では毎時間音読に取り組んでいます。声が出ないお子さんも、引っかかってしまうお子さんもいますが、小さくても、詰まっても、言えること自体が評価される環境を作るようしています。また、休み時間には外遊びも、室内遊びもして過ごしています。外ではドッジボールが、室内では折り紙が流行っています。何をして遊ぶかだけではなく、誰と遊ぶか、それを楽しんでいるかを見ながら、私も一緒に時間を過ごさせてもらっています。
初任者でありますが、お仕事として就かせてもらったからにはプロです。責任を持って精一杯やっていきます。確認したいこと、聞きたいこと、修正したいこと、些細なことでも何かありましたら申し付けくださればと思います。私だけで解決できないことでも、学年、学校でよりよい方向に向けて即時動いて参ります。
それでは、一年間、様々お世話になりますが、どうぞよろしくお願い致します。
話す内容が決まれば、声の大きさ、抑揚、間の取り方、表情などの練習です。これは試験当日というよりも、それまでの積み重ねの方が重要です。
ぜひ、これをお読みになった時から、大学の先生や仲間、教採コンシェルジュ等を練習相手に進めるようにしましょう。
3 沖縄県の教員採用試験情報
自治体名 | 沖縄県 |
出願方法 | 電子申請 |
願書期間 | 4月2日〜26日 |
1次入試日程 | 7月11日 |
1次入試内容 | 筆記:専門試験、一般教職教養・教職教養 |
合否結果時期 | 8月6日 |
2次入試日程 | 8月13日、14日、15日 |
2次入試内容 | 個人面接・模擬授業(実技試験:令和3年度は実施されず) |
合否結果 |
9月30日
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HP | https://www.pref.okinawa.jp/edu/jinji/saiyo/koritsu/r03jisshi/ro3senkou.html |
※本情報は2021年の教員採用試験情報を元に作成しております。最新の情報については、必ずリンク先の自治体ホームページ等でご確認ください。