教員採用試験には、はっきりとした回答がない質問を出されることがあります。例えば「あなたは生きる力についてどのように考えますか」のようなものです。
こうした問題を出された時、知っておかなければいけないのはその言葉の意味です。自分自身が解釈した「生きる力」ではなく、文部科学省や自治体がどのように解釈しているかが大切です。
生きる力であれば、2つを押さえておく必要があります。
1つは、変化の激しいこれからの社会を生きる力だということです。コロナ前から言われていることですが、グローバル化により様々なことが変わってきています。それらへ対応する力だということです。
もう1つは、「学びの、その先へ。」と言う言葉が付け加えられたとことです。初期の頃の不明瞭な定義のままでは説明がしにくいため、現在ではこういった言葉がつけられています。
こうしたことをベースとして、文部科学省では、具体事例として、次のようなことを挙げています。外国語教育、ICT化、院内学級等での指導。
自分自身で考えた時でしたら、児童生徒が明るく楽しく、自発的に思考力を育成しながら、生活をしていけばよい、というあやふやな回答になってしまいます。そうではなく、具体的に上記のようなキーワードを入れながら説明をしていきましょう。
例えば次のようになります。
あかりさん
私は生きる力を変化の大きい社会に対応する力だと考えています。学力はもちろんのこと、それを活用するための外国語教育やICT教育なども重要だと捉えています。特にICT教育では、論理的な思考力を育むためのプログラミングなどを行うことが必要です。それだけを専門的に学ぶといった授業形態ではなく、教科領域の授業との中で活用することで、より実践的に授業を展開していきたいです。
もちろん、このままの回答ではなくても、自分自身で作成すればよいです。試験官が聞いたときに、わかりやすく明確に具体的に説明をしていると感じてもらえるような回答例づく練習をしておきましょう。
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