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授業の「台本」って、必要?

教員養成について学んでいると、必ず書くものがいくつかあります。そのうちの1つが「指導案」です。

単元名、単元について、指導計画、単元の目標、本時の授業。こうしたものを書く指導案。書き方は自治体によって、いくらか違いますがフォーマットはあります。それに従って書くのは間違い無いありません。自治体によって異なるフォーマットをどこで入手するのか。手っ取り早いのは、その自治体で教員になった先輩から指導案をいただくこと。いない場合は近くの自治体であれば、教育センター、教員センターのような場所に行くと、過去の指導案が記録されていることがあります。そのエリアの教員養成系大学にも保存されています。それらを参考にするとよいです。

また、書いて提出しなくてもよいが、自分自身で書いておいた方が良いものに「台本」があります。自分自身が教員として児童生徒にどのような言葉がけをするのか。発問をした場合に、どのような回答が返ってくると想定しているのか。どのタイミングで、何と板書をするのか。こうしたものを書いた台本を書くことをオススメします。

もちろんなしでも進められます。ただし、話法について専門的に学んできた方でない限り、普段の自分の話し方がそのまま出ます。それがよい癖である場合は全く問題がないのですが、人の話し方は基本的に癖だらけです。標準的な話し方をするNHKのアナウンサーであっても半年以上の専門的な研修を受けて、その上でメディアに出ます。教員はそこまでしないにしても、人の前に立ち、何かを伝え、考えさせる職業です。せめて何度か台本のようなものを書いて練習しておきたいです。私のものはコンシェルジュで何度かご覧いただいたかと思います。

いきなり45分や50分の授業の台本を全て作る。これはかなり困難です。初めてやる方は「はじめの1分間だけ」で充分です。書いた通りにそのまま喋って授業になるのかを確認する。始めは違和感しかありません。いつも話している自分の話し方と、自分が理想的だと思って紙に書いた話し方では乖離があるからです。この違和感を埋めることが模擬授業の上達の第一歩になります。

ご自身で模擬事業を行う際には、この点を気をつけながら練習していくとよいかと思います。

 

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