教員採用試験の模擬授業や、授業参観用の45分から50分のその時間だけ行う授業。
こういったものは、受験生の方や担任自身が組み立てるものです。その先生の腕がはっきりと出ます。それはよくも悪くもです。
ですから、その作り方のコツのようなものを知っておくと組み立てるときの悩みが少しですが解消します。
ポイントの1つは、山場を先に持ってくることです。
起立、礼、これから〇〇の授業を始めます。このような挨拶から入る学校はかなり減ってきました。毎時間の授業で礼節を教えるのではなく、より実務的に学習内容を教えることが求められてきているからです。算数や数学の授業であれば、前の時間に学習した問題から入る。社会であれば、写真の読み取りから入る。その時間で扱うメインに関連するところから開始するようにすると、児童生徒が熱中しやすい授業を作ることができます。
もう1つのポイントは、簡単なものから難しいものに進めるということです。
授業開始時は、学年を2つ落として始めるようなイメージがちょうど良いです。3年生であれば1年生位の問題から入る。いきなり新しいところから入るとついていけなくなる児童生徒がいるので、その問題の基礎となるようなところから入るとわかりやすくなります。
この2つのポイントは、両立させることが可能です。授業に最も関連する簡単な問題からスタートさせる。何回か授業の組み立てを練習するとできるようになります。
こうして組み立てたものを、発問や指示、対応していくことによって、児童生徒に学力をつけていきます。
また、新しいことを覚えるのは、大人よりも子どもの方が大変です。柔軟性は彼らの方が高いのですが、基礎となる知識が少ないためです。それを考えると教える内容は、若手の先生が考えているよりも少ない量にしておくと、より理解が進みます。
理解できない3つのことを伝えるよりも、わかりやすい1つのことを伝える方がよい、と言うことです。
こうした事は実際にやっていかないとわからない部分も多いので、よろしければまた教採コンシェルジュを覗いてみてください。
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