学習規律の必要性についてあなたはどのように考えますか、と言う問題への答え方についてです。
こうした問題が出たときには、学習規律そのものの定義を考えておく必要があります。
授業を受ける際に、授業開始終了時の挨拶があり、私語がなく、背筋を伸ばして授業を受けることを思い浮かべる方もいます。これはこれで悪くは無いのですが、そういったものの必要性がどのくらいあるか、というと説明が難しくなります。
このような授業規律を持っている国は他国にほとんどないです。テレビや映画などで、欧米の先生が「では、これから授業を〜」と話す時に起立礼をしているのは見ません。足を組んだり、ガムを噛んだりしながら、授業を受ける場面も見ます。これは学力に影響しないのであれば関係がないという考え方がベースにあります。
となると、学習規律とは一体何を指すのか、がポイントになります。教員採用試験で話題にするとよいのが①時間を守ること②他者の迷惑にならないこと、の2つです。
その時間になったら、すぐに学習が開始できることは学力をつける上で重要です。
また、一定の私語であれば、授業の活性化やコミュニケーションの手段として効果的です。これが過度になると授業妨害になります。その加減ができるのが教員です。
こうしたことを踏まえて、回答を考えると、例えば次のようになります。
一方で、過度な学習規律は良くないとも考えています。例えば、私語です。一定の会話は授業内であってもコミュニケーションの一環として必要です。全くそれがない状態で、教師が許可をした時だけ話すというのは学校教育になじみません。自由に意見を交流することができる雰囲気の醸成は担任が行うべきことだと考えています。
こうしたバランスをとりながら、学級経営や授業をしていくことが、学習規律にとって必要だと考えます。
皆さんもこうした課題、取り組んでみてくださいね。
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