話上手、話下手といった言葉があります。
例えば、芸人さんのように話が次から次に湧いてくる。いつでも、どこでも、どんな状態からも笑いに持ってくる。そんな方も時折はいらっしゃいます。すごいな、うらやましいな、のように思うことはありますが、教員採用試験で必要な話の仕方はこれではありません。
児童生徒や保護者、同僚や上司に対して会話が成立するか。安心感を与えられるか。こういった観点での話の仕方が必要です。
これは話下手かどうかとは関係ありません。スキルだからです。練習をすれば、特性上の課題がない限り、必ず身に付きます。
①まず必要なのは、相手が何を話したのかや聞いたのかを分析するスキルです。話がズレると言われることが多い方は、ここに課題があります。
②次に必要なのは、その話をもとに、自分が何を話すのかを組み立てるスキルです。この部分が抜ける方が意外と多く、思いついたことをそのまま話してしまうため、何を話しているのかわからない状態になってしまいがちです。
これは、話を聞きながら自分が何を話すのかを考えるトレーニングが必要です。聞きながら考える、という2つの作業を同時並行することになるのですが、少し練習をすると、これを1つのこととして処理できるようになります。
③そして、いよいよ話すというスキルです。前の段階でどのような順番で話すのかを組み立てているため、スムーズに話すことが可能になります。
話すという行為をトータルで考えるとスキルの塊です。これは、やらなければ身に付きません。理屈を理解した上で練習をする。練習をした上で修正をする。このステップがあれば必ず上達をしていきます。