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【願書】添削から見られる共通点と、書き方のコツ

様々な願書を拝見していて、いくつかの共通点があるので、今回はそれについてお伝えをします。

 

まず第一に挙げられることは、他の方でも書ける内容が多いということです。

例えば、一人一人の個性に応じた指導をしたいというのは、教員や志望者の多くが考えることです。ということは、その指導がどういうことなのかを解説するのではなく、具体的なエピソードや想定される場面を書くことが重要です。休み時間にいつも1人で読書をしている児童生徒にも積極的に声をかける、といったことがこれに該当します。

第ニに挙げられることは、志望動機が軽いということです。

例えば、その自治体を志望した理由を記入する欄で、教育施策やスローガンなどを文頭に書く方は注意が必要です。なぜなら、その書き始めは他の受験生の多くが使うものだからです。試験官が知りたいのは、そういった表面上の志望理由ではなく、受験生がどうしてここを選んだのかというリアルな部分です。書き方に工夫が必要ですが、生まれ育った街だから、学生時代を過ごしたから、旅行で来て強く印象に残ったことがあったからなど、自分にしか書けないことを記載していくとよいでしょう。

第三に挙げられることは、試験官がその願書を見て、受験生に向けてどのように質問をしていくか、という想定をしていないだろうということです。

文章で伝えられる事は限界があります。受験生の考えやエピソードをさらに深く聞くことによって、教員としての適性があるか否かを判定するのが試験官の仕事です。試験官がどのような質問をしてくるのかを想定した書き方ができれば、面接が相当に楽になります。

教員採用試験は、願書を提出するところからスタートしています。ぜひ、推敲に推敲を重ねて、提出くださればと思います。

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