論作文は自治体によって大きく出され方が異なりますので、受験自治体の過去問を調べておく必要があります。
これは、大きく2つに分けられます。
一つは、答える内容が具体的なものです。生徒指導案件などが記載されており、その対策から受験生が持っている教育観などを導き出していくようなタイプです。考えやすい反面、具体的な内容への対策だけで終わってしまうこともあり、いかに教育観まで広めていけるかがポイントになります。
もう一つは、答える内容が抽象的なものです。こちらのタイプは、抽象的なところから、いかに具体的な事例を挙げて、わかりやすく試験官に訴えるかがポイントになります。
例えば「信頼される教員になるために大切なこととは」という論作文の問題は後者です。
抽象的な概念を一言で整理するとどうなるか→
具体的な事例で例示する→
事例をまとめ、はじめに記載した抽象的な概念でまとめる
といったいった形で整理します。
次のような骨組みを作ってから、整理をしていくということです。
【信頼される教員になるために大切なこととは】
①約束を守ること
②授業時間の始まりや終わりを守ること、児童と遊ぶ約束や生徒と相談に乗るという約束をしたら優先すること
③②のような約束をしたからには守り、それが信頼される教員につながること
こうしたベースがあるだけで、論作文の書きやすさが大きく変わります。ぜひ論作文がある方は組立を意識して作成を進めてみてください。