「基本的な生活習慣」についてどのように身につけさせますか。
このような質問が集団討論で出されることがあります。
まずは、そこからつながるキーワードを知らないと、なかなか対応できません。
例えば「躾の三原則」「早寝、早起き、朝ご飯」「栄養バランスの取れた食事」などです。
躾の三原則でしたら、返事、挨拶、靴や椅子を並べる。
こういったことを繰り返し丁寧に指導するといったことをお話する必要があるということです。
でも…これって本質でしょうか。
試験官はそういう「キレイな話」を本当に求めているでしょうか。
こうしたことを守れるのは、いわゆる「きちんとしたご家庭」だけです。
両親が事務系公務員や教員なんて、その典型です8:30-17:00で勤務時間が終わる。
なんぼ残業がついたとしても、毎日夜中の3時まで働くわけではない。
担任の先生だって、そうですよね。
規則正しい生活を自分が送れるから家庭にも押し付ける。
現実は違います。
シングルマザーでいわゆる夜のお仕事の方だっているわけです。
お仕事をしていて、毎日出前や外食の方もいます。
そういう方のお子さんに皆さんは本当に先ほどのような「基本的な生活習慣」を求めるのでしょうか。
無理です。
生活基盤を壊してまで守るべきことではありません。
学校に行かせていることがすごい。
そう思う親御さん、児童生徒のことを考え、そのご家庭にあった「基本的な生活習慣」を考えること。
これが本来の現場対応では無いでしょうか。少なくとも現場ではそうです。
こうした本質的な視点を持って、集団討論に臨むと話の深さが圧倒的に変わってきます。