時間を守る
教員採用試験や先生方の研修を担当していると、必ずあるのが「遅刻」です。
「道路が混んでいて」
「家族がしんどくて」
「道に迷って」
「校内でトラブルがあって」
遅刻された方は様々なお話をされます。
こちら側としては、大原則として、そのようなお話は言い訳として聞いています。
要は「信頼ゼロ」の状態です。
先ほど紹介した、いわゆる言い訳は、他の受験生や先生にも当然起こりうる話です。
それを、まるで世界で自分だけに起きた話として言われても、それは遅刻を取り戻すのに値しないと言うことです。
また、遅刻をされる方は基本的には常連です。
こういった場合の常連というのは、脳科学的には「2回」なのだそうです。
1回でも厳しい遅刻、2回やってしまったら相手からの信頼が取り戻せなくなるということです。
では、大切な約束で時間を守るとなった時に、私たちはどのように動けばいいのでしょうか。
普段5分前行動のところを30分にする、といった工夫は初級です。
遠方であれば近くまで距離を詰めておく、といった工夫は中級です。
使いやすく、かつ「上級者だよね」と言われる方法があります。
自分の用事を直前に一つ挟んでしまう、ということです。
教採の集合時間が9:00だったとします。
30分前に着くとしたら会場には8:30に着く計算です。
でも7:30に到着しておくのです。
空いた1時間は喫茶店に入ってスマホを見るもよし、勉強するもよしです。
「自分の用事」を済ませる時間にします。
こうしたこと、すごいなと思う方はよくされています。
私も教えてもらってからやっています。
大切な会議やミーティングの時、近くの喫茶店に入ったり、駐車場で待っていたります。
すると、大抵約束の1時間前には、その日に会う方にお会いします。
もう現地入りしているのです。
こうしたことは、本当に忙しい方ほどされています。
京都での会議なのに、昨日北海道だったとか、東京だったとか、終わったらすぐに福岡だとか。
びっくりするほど時間がないはずなのに、調整の時間を作っています。
できるようになるには、気持ちの練習が必要です。
朝早いからとか、ちょっと色々あるから、という考え方を抜く必要があるからです。
ぜひ、今のうちから習慣化してみてくださいね。