作文を書く時に一文字下げる、というルール
教採でも論文を書く際に、自然と使っているのではないでしょうか。
アレ、いつから始まったか、ご存知でしょうか。
テレビなどで古文書のようなものを見ても載っていません。
ということは、大昔は「一文字下げ」はしていなかったのです。
これ、実は明治時代からのスタートです。
初めは新聞や出版業界が使い始め、定着していきました。
教科書で使われるようになったのは、かなり後の『昭和12年』です。
ちなみに句読点。
これも昔からあるものではありません。
最も古いのは「國文世〃の後」(1774)と言われています。
しかし、定着しませんでした。
読みやすいから、と少しずつ導入された教科書を見てみると、様々な形で変化しています。
①「、」の代わりに「◯」を置く。
※「。」ではありません。大きな丸です。
②行頭に「◯」を置く。
③句読点に一マスを与えない。
知識としては面白いですが、こういうものは学校現場で使えるでしょうか?
ちなみに私は句読点にマスを与えない書き方をした児童に「今から100年前の国語だったら正解だったのになー!」なんて話をすることがありました。
ガッチリとした教採勉強はもちろん大切ですが、こういう授業にまつわる歴史みたいなものもぜひ知っておいてくださいね!