一次試験が終わると、とりあえず一息がつけます。
学力をチェックする筆記試験が終わり、今までのように一般教養や専門にかけていた時間も不要になります。
しかし、
合否通知が来るまでは『待ち』
という考え方では、望ましい結果が出にくいです。
次に向けた動きをいつから計画し、行動をしていくかは合否に直結します。
下記のようなことを参考に、ぜひ第一歩を踏み出してください。
考え方:最重要は第一歩の早さ
筆記対策をやらなくていい、という考え方は心にゆとりをもたらします。
この考え方が「二次対策をしなくていい」につながってしまうのです。
そして、勉強自体に熱が入らなくなっていきます。
この一ヶ月は勝負の月です。
土曜日が試験だとしたら、日曜日は休んだとしても、翌週からはリスタートをしましょう。
今までと同じか、それ以上の学習をします。
この一ヶ月で教採勉強を終えられるか、もう一年か。
その瀬戸際にいるわけですから。
筆記試験対策をしていた分を次のような時間に充てます。
面接対策:教育時事の学習は机に向かって行う
今までは一般教養も含めた試験でした。
専門であっても、高校受験や大学受験で経験してきた内容の延長です。
面接対策は大学受験と同じ部分と違う部分があります。
同じ部分:一定量の知識が必要
違う部分:それらを表現する力が必要
この一定量の知識を覚えるために、机に向かって学習をしましょう。
内容は、不易(変化しない部分)と流行(変化する部分)に分けて考えます。
不易:いじめ、不登校、発達障害、生徒指導、授業
流行:GIGAスクール、SDGs、情報活用能力、働き方改革、教育振興基本計画
こういった言葉が自分なりに説明できることが『前提』になります。
面接&模擬対策:面接や模擬授業もまずは机に向かう
表現を仕事にしている方もまずは机に向かいます。
芸人がネタを考える時、まずはノートに綴ります。
いきなり舞台稽古はしません。
ミュージカルでも、音楽の発表でも、歌舞伎でも同じです。
まずは何をどのように話すかを、
机上でシュミレート
するのです。
面接や模擬授業も同様です。
Aと聞かれたら、どのように答えるのか。
Bという題名で授業をすることになったら、どのように行うのか。
これらを考えることが必要です。
面接&模擬対策:人と会うスケジュールを今すぐ押さえる
自分でうまくいったと思っても、それは独りよがりの状態かもしれません。
全てとは言いませんが、かなりの高確率でそうだと言えます。
自身の考えや表現が「相手に伝わっているかどうか」が合否に直結
するのが教員採用試験です。
そこで、受験生の皆さん自身が練習した成果を聞いてもらう場を作る必要があります。
次のような方達にお声をかけましょう。
優先順位で言うと、次のような形になります。
①授業が上手だと思った先生
②学校現場で働いている方
③学生や自身の友人
効果が高いのが①です。
皆さんが見て上手いと感じる先生は、それなりの自己投資をして、授業力や対話力を身につけています。
天性のもの、というのは稀です。
努力の結晶です。
それをお裾分けしてもらうのですから、この中では最もハードルが高いです。
丁寧に依頼をして、練習にお付き合いいただけるようにしましょう。
一方、声をかけやすいのは③です。
数はこなした方がいいですので、色々な方に依頼をするようにしましょう。
ただし、にやけたり、ふざけたりせず、本番環境のつもりで練習をします。
もらえる意見は①の上手な先生に比べたら、精度が低いものかもしれません。
それでも、その人なりの精一杯です。
軽く聞くのではなく、練習相手になってくださった方が何を伝えたいのかを汲み取れるようにしながら聞きましょう。
まとめ
今日が一次終了の日でしたら、最も良いのは今日から動くことです。
合格通知を受け取り、今までの努力が報われる日に向けて動きを作っていきましょう。